女王陛下の007(デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
第5作目までのジェームズ・ボンドは全てが完璧でカッコ良すぎる。正直「人間離れ」していた。それがこの6作目はなんかボンドの描かれ方が違う。なんか情緒豊かだ。テレサをブロフェルドに連れ去られ、あまりの事に取り乱すボンド。ジェームズ・ボンドが、取り乱す??!こんなボンドはそれまでの作品では決して見た事ない。この面白すぎるほどに「人間=ヒューマン」臭いボンドがこの作品の1番の魅力だと感じる。アクション演出における「静と動」の綺麗な描き分けも個人的にとても良いと思う。ノーアクションのとても落ち着いた静かな場面で、「画面手前」でボンドが何かをしているとその奥の「背後」で何か動きがありその途端にそれまでの静けさは一転、激しい戦い=アクションシーンが始まるのだ!!また他の007シリーズではけして傷つかない「ボンドカー」(赤い車)がストックカーレースのシーンで激しいアクションで側面なんかがボロボロになるのも、「007のお約束」をあえて破っているようでとても好感が持てた。音楽面も素晴らしく、OPインストは本当にスピード感イッパイでカッコよく車の中で聞くと気分的にマックスレベルで盛り上がること請け合いだっ♪ 女王陛下の007(デジタルリマスター・バージョン) [DVD] 関連情報