1965年から1967年に掛けて『週刊少年サンデー』(小学館)に掲載された名作コミック『カムイ外伝』(原作:白土三平/赤目プロ)のTVアニメ版!『忍風カムイ外伝』のタイトルで1969年4月から半年間に渡りフジテレビ系列で放送されたカラー・アニメーション作品(全26話)を“初DVD化”(全七巻)!これは6巻目の「巻之六」!この「巻之六」には、シリーズ第21話『女左衛門』、第22話『一白』、第23話『双忍』、第24話『鮫殺人』の4話分が収録されている。この“初DVD化”シリーズには、「名場面集」「キャラクター紹介」等の“映像特典”もあり、各巻共に、原作者による原画のジャケットが魅力のDVDシリーズである。(各巻に封入の解説書もあり。)因みに、このDVDのジャケットになった原画は、放送当時に販売されたソノシート版[朝日ソノラマ]のスリーブに掲載されたもので、 第二話「飯綱落とし」の巻をカラーでリ・テイクした原稿からの貴重なカットである。この『カムイ外伝』は、別個の『カムイ伝(本伝)』から分岐独立した、いわゆる“スピン・オフ”作品に位置付けられる。それは、“抜け忍カムイ”を主人公とした物語・・・忍びの社会の非情な掟。掟を破った“抜け忍”には、ただ“死”の制裁があるのみ。抜け忍となった“カムイ”に次々と暗殺者(刺客)達が襲いかかってくる。己の編み出した「霞斬り」、「飯綱落とし」等の秘術を頼りに、「自由」を求めるカムイの孤独な逃亡の旅は続くのであった・・・。『カムイ外伝』のアニメーション製作は、水原弘氏の主題歌を始めとして、城達也氏のナレーション、声優(カムイ役:中田浩二氏)、美術・作画担当の各スタッフ、どの仕事を採っても贅沢な仕上がりである。このアニメーション作品があることによって、いみじくも原作の厳しくも美しい、その“世界”が更に拡がったのである。本作『忍風カムイ外伝』の初DVD化シリーズ(全七巻)を観る度に、そのことを強く感じてしまう。このDVD「巻之六」での4話分は、カムイとスガル(抜けくノ一)の“抜け忍同士の共感”がテーマとなっていると思われる。因みにTV放送当時、作者の原作漫画(劇画)に“第21話以降(六話分)のエピソード”の存在はなく“未発表”であった。アニメ化する原作漫画のストックが尽きてしまった為に、作者の草案をアニメ版で先行発表するという運びとなった訳である。このエピソード、その13年後(1982年)には作者自身による漫画(劇画)版としても『ビッグコミック』(小学館)で発表されている。それを単独で一冊にまとめたコミック『カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル) 』がある。 忍風カムイ外伝 巻之六 [DVD] 関連情報
忍風カムイ外伝OPED+α
ヒデ夕樹Ver.
Loading...