待ちに待った火村シリーズの13年ぶりの長編に、ドキドキするような興奮と緊張感を抱きながら読ませて頂きました。長編ミステリ特有の派手な連続殺人がある訳ではなく、一人の男の死の真相に地道に迫っていく展開でありながら、ぐいぐいと本の世界に引き込まれていきました。特にアリスの捜査パートでは「アリス、ここはこうじゃない?」と彼と共に捜査しているような感覚に陥り、その成果を火村先生に褒められた時は何だか自分の事のように嬉しくなりましたね。火村先生に掛かった鍵も気になりますが、同時にアリスの心の奥も少し覗けたような気がしました。彼が親友の謎に踏み込まないのは、自分の心の鍵に触れて欲しくない裏返しなのかもしれない、そんな印象を持ちました。ドラマになったことで読者の方も増えるかな?と思い、だいぶ発売から遅くなりたがレビューを投稿させて頂きました。やはり有栖川有栖は長編が素晴らしい!そう再認識させられる作品です。 鍵の掛かった男 関連情報
綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状(4)安楽椅子探偵とUFOの夜 [DVD]
真犯人は意外だが、少し推理めいた要素が入りすぎた感じ。役者は楽しいひとが揃っていて、ドラマはおもしろい。特にナイロン100゜Cの松永玲子さんのクールな刑事がいい。 綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状(4)安楽椅子探偵とUFOの夜 [DVD] 関連情報
有栖川有栖先生の原作は未読なのですが、大変面白く拝見しました。内容については、本作はミステリードラマですので、何を書いてもネタバレになりそうなので割愛させて頂きます。若き香川照之が扮する、主人公江神のエキセントリックなキャラが良いですね。 双頭の悪魔 ‾真犯人は誰だ? [VHS] 関連情報