Storm of the Light's Bane (Bonus CD)
スウェーデンのメロディックデスメタルバンド、ディセクションの2nd。CD2枚組み仕様で、disc1にはオリジナルのリマスター、disc2には同オルタナティブミックスに1994年のデモ、ミニアルバム「Where Dead Angels Lie」をまとめて収録というお買い得盤。このアルバムは北欧メロデスの金字塔として長年愛聴していた作品で、名曲“Night's Blood”をはじめ、後のチルボドなどにも影響を与えた、流麗なギターメロディで疾走するサウンド。曲と演奏のクオリティの高さの点でも、数あるメロデス系バンドのアルバムでもトップの1枚だと思う。残念ながら、バンドのリーダーであったジョンは、2006年のツアーの後、自殺という形で永遠にバンドを去ってしまったが、葬送の意味でこのアルバムを聴き返すにつれ、メロディのもの悲しさと、北欧的な暗い叙情性を有した楽曲には、あらためて彼の音楽センスとその才能が惜しまれる。disc2でのミックスは、ややドライなサウンドになっているが、そう大きく雰囲気は変わらないので案外普通に楽しめる。CD2枚組みで名盤がこの価格。まだ聴いたことがないというリスナーは即買いだ! Storm of the Light's Bane (Bonus CD) 関連情報
約11年ぶりの3rdアルバム。前の2枚のアルバムが“BLACK METAL”であったのに対し、今作は“普通のH.M.”ともいえる作風と感じました。確かに北欧のバンド特有の荒涼感や暗さは引き継がれており、決して明るいノーテンキな音楽ではありません。ただ、アルバム全体から邪悪さが大分薄れてしまい、かつミドルテンポの楽曲が多いために、Dissectionの3rdとして聴いたときには肩透かしを喰らった感じを持ってしまいました。そのミドルテンポの曲についても、リフワークやドラミングをもうちょっと工夫すれば楽曲の起伏が生まれてきたのではないかと思いましたが、全体的に平坦な印象があります。勿論H.M.アルバムとしては平均点以上の作品ですが、Dissectionの3rdとして評価しますとこの点数になってしまいます。1st、2ndを期待しての購入はちょっと厳しいかなぁ・・・。 Reinkaos 関連情報