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佐藤菊夫 近藤譲《線の音楽》

近藤譲「線の音楽」。1947年東京生まれの日本の現代音楽の作曲家、近藤譲の初LP(ALM)。独自の実験的な作曲方法論「線の音楽」に基づいた作品集。「線の音楽」とは一音単位に細かく分節=連接(articulate)された音の列なりを指し、際限のないパルスとしての持続を有する。「線の音楽」は音に隙間を与え、音楽を音とその影との関係の場に変える。作曲者はその「音の影付け」の手法を「音のメタ音化」と呼び、メタ音化の手段として、「ORIENT ORIENTATION」(ハープの多重録音)と「STANDING」(フルート、マリンバ、ピアノ)では楽器間のアタックのずれを、「FALLING」(2本のヴィオラ、コントラバス、電気ピアノ)では持続的に推移する音の運動性のずれを、「CLICK CRACK」(ピアノ)と「PASS」(バンジョー、2本のギター、大正琴、ハープ、ハーモニカ)ではハーモニクス(倍音)をそれぞれ用いている。演奏は高橋悠治(ピアノ)、篠崎史子(ハープ)、高橋アキ(ピアノ、大正琴、電気ピアノ)他。オリジナルのLPは1974年に発売。2014年に初CD化。近藤譲は1979年に本作と同名の初の音楽理論書「線の音楽」も出版している 近藤譲《線の音楽》 関連情報



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