山岸凉子 ランキング!

山岸凉子 妖精王 [DVD]

 北海道の森の中に妖精の国があり、ある病気がちな少年が『妖精王』として迎えられます。前の妖精王はどうなったのか?その少年が妖精王になることに反発する勢力とは?右も左もわからない妖精の世界で、少年が頼れるのは従者クーフーリンだが、彼は前妖精王の婚約者を寝取ったとの噂が。鹿の子供パックとともにダークエルフの女王、クイーン・マブの城のある摩周湖へ妖精王の証の水の指輪を取り戻すべく旅立つのだが。 独特な筆者の世界観がいまいち伝わりにくいのですが、原作を読んでからみればいいでしょう。 妖精王 [DVD] 関連情報

山岸凉子 レベレーション(啓示)(1) (モーニング KC)

数々の傑作を描かれてきた少女漫画界の巨匠、山岸涼子先生の新作。青年誌に掲載ということで連載の開始時からおおいに期待しておりました。表題の『レベレーション』(revelation)とは主人公のジャンヌ・ダルクが「神から受け取った」とされる「啓示」(あるいは「天啓」「お告げ」)を意味します。この第1巻はジャンヌが火刑の刑場に引き立てられて行く場面から始まりますが、彼女の脳裏にはまだ無邪気だった少女時代、普通のフランスの村娘だった頃の生活が蘇ります。のどかな農村を脅かす百年戦争(フランスとイギリスの王位継承戦争)、美しい姉の不幸な結婚など、当時のフランスの情勢やそこで暮らす人々の生活が細密に描かれています。特に家父長制のもとでの女性の立場の弱さ、不安定な国内情勢のなかで「神の声」を聴いたことで使命に目覚め、無邪気な娘から意志を持つ女性に次第に変貌してゆくジャンヌの姿や、巻末近くの司祭との対話が心に強く残りました。「この世ならぬもの」を描かれることに定評のある山岸先生ですが、本作ではついにキリスト教世界の神秘にまで踏み込まれました。本作を描かれるにあたっては多くの資料に目を通されたことが伝わってきます。ジャンヌが啓示を受ける場面の迫力はとうてい言葉では表現できません。数々の名作を生み出してこられた山岸先生が、ジャンヌ・ダルクの劇的で神秘的な生涯をどのようにお描きになるのか。それは私の平凡な想像力をはるかに超えたものになるのではと感じました。 レベレーション(啓示)(1) (モーニング KC) 関連情報




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