レビュータイトルが失礼かもしれない。ちょっとタイトルにも困りましたね。私は、北海道白糠郡音別町生まれの56歳。横綱大鵬とは世代が違うものの「巨人大鵬卵焼き」を知っている最後の世代かと思います。そして、郷土のヒーローです。大鵬の出生や各界入り、修業時代の荒稽古(英才教育)、相撲界の牽引、親方時代、病魔との闘い、大鵬部屋再興と主だった話は、大鵬本人の本やNHKのドキュメンタリーで知られていること。特に「おかみ教育」だという「パワハラ親父っぷり」(知られてはいたが・・・)しかし、妻や家族から見た角度と文章タッチが凄くいい。ただの「英雄わがまま」なのか出生や大横綱のプライドや責任などがそうさせるのか・・・微妙ながら、ヒーローの悲しさを受け止めている家族が伺える。読んだ一回目は「まぁ・・・」だったものの、あるきっかけで読んだ二度目は涙が浮かんだ。寅さん映画の逆Verみたいな気持ちになった。思い入れがあるからなのか・・・。表紙の写真を見て本を開くと、巡業での「写真撮ろうよ」から始まる設定がお洒落に感じた。 知られざる大鵬 関連情報
このころの、相撲ブームといえば、若貴兄弟、曙でした。しかし、そうめだってはいなかったものの、その、若貴、曙、に強くたちはだかる力士、それが、貴闘力、水戸泉、そして、琴錦でした。一度引退を決意してからでの復活優勝劇の琴錦。スピードあふれるF1相撲は魅力です。また、貴闘力の、負けん気の強いけんか相撲。一度は勝たせてあげたかった、水戸泉の優勝。みどころ満載のDVDでした。 大相撲大全集~平成の名力士~ 四 [DVD] 関連情報
著者がインタビューした限りでは「相撲取り」になりたかったという力士は皆無。「無理やり連れてこられた」「なんとなく」というような答えばかり。確かに、Jリーガーや野球選手になりたいと答える少年は多いけど、「横綱になりたい」とは聞いたことが無い。これではモンゴルなどの外国勢に席巻されてしまうのも当然だな。著者は先入観なしに現場に飛び込み、偏見のないリポートをする稀有な存在だが、この本も角界の現実を教えてくれた。 おすもうさん 関連情報