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聯合艦隊司令長官 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [DVD]

 山本五十六の人物像にはやはり惹かれるものがあり、関連映画を鑑賞し、関連書物も読みあさりました。どこまでが史実通りなのかは判りませんが、長年の間に自分なりの五十六像が構築されています。今回の五十六は、ご親族の方からのご指摘どおり、少し美化し過ぎているような印象を受けました。人間味溢れる温かい人物像、真実や未来を見抜く洞察力等の描写は解るのですが、美化するための表面的な脚本が目についた感じがします。  役所広司さんは好きな役者さんで、近年では「十三人の刺客」「最後の忠臣蔵」も劇場に足を運び、ブルーレイも購入しました。本作の五十六も存在感は十分であり、さすがに大ベテランで、演技的には安心して観ることが出来ました。ただ、その他の役者さんを含めた映画全体の演出力は、NHKの大作ドラマ「坂の上の雲」のほうが上だったように思います。   連合艦隊艦艇や戦闘シーンのCGも、「坂の上の雲」の完成度が結構高かったため、本作のCGは重厚感や躍動感が少々物足りない印象を受けました。ストーリー的にも上映時間の制約もあって、比較的淡々と進行するため、真珠湾攻撃時の緊迫感や、ミッドウェイ惨敗時の悲壮感が弱く、その後も淡々とガダルカナル攻防等を経て、早々に五十六搭乗機撃墜に至ってしまう。1970年の日米合作映画「トラ・トラ・トラ!」は、三国同盟から真珠湾攻撃までのみを描いており、余計なドラマパートも極力排除されていたため、2時間半に満たない上映時間でも見応えのあるものでした。山本五十六は、半年か一年くらいかけてじっくり観たい題材なので、TVのスペシャルドラマ枠で、出来れば役所さん主演で再度作っていただきたいところです。歴史的背景や個々の人物像を、時間をかけてもっと理解したうえで観れば、印象はずいぶん変わってくるはずです。 画質的にはブルーレイとしてはあまり鮮明なほうではなく、DVDでも十分なのかもしれません。個人的にはパッケージが通常版より好みであったため愛蔵版にしましたが、特典は定番のメイキングの他、キャスト勢ぞろいによる五十六クイズ番組や、戦争ドキュメンタリー等の一度観れば十分な内容でしたので、パッケージや付録台本に興味がなければ、半額程度の通常版で良いと思います。 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [DVD] 関連情報

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映画館で観ました。2回観に行きました。何故だか2回目の時の方が余計に心に沁みました。お汁粉屋のお嬢ちゃんとのエピソード等、観ていて涙が止まらなくなってしまった。小さなちゃぶ台に乗せた一匹の煮魚を、家族皆で分け合って食べるシーン等には驚かされました。当時これ程の人物でも、こんなに慎ましやかな食事をしていたのだろうか?それとも、山本家特有の方針だったのだろうか?食卓に上げられた祝いの鯛に、誰一人手を付けなかった話など、有名なエピソードも描かれています。軍令部の反対を押し切って実行された真珠湾攻撃を大戦果へと導いたのが山本五十六なら、その半年後に大惨敗を喫する事になる、ミッドウェー海戦を発案したのも同じ山本五十六です。そう言った意味では功罪併せて語られる事の多い人物ではあるのだけれども、役所広司さんの演技力や語られるエピソード等を観ていると、“随分と人間的な魅力の大きな人物だったんだなあ…”と感嘆させられます。当時55歳と言えば定年退職に当たる年齢であって、連合艦隊司令長官への就任と言うのは、言わば引退の花道としての意味合いが強かったのだとも言います。ロンドン軍縮会議への参加を始め、アメリカの底力を熟知していた山本が開戦に反対していたのは有名な話ですが、その彼が、奇しくも太平洋戦争の火蓋を切る事を余儀なくされたという事実には、歴史の皮肉を感ぜざるを得ません。あるいは辞退する・引退するという選択も有ったのかも知れません。けれどもそれをせず、自らの責任と運命とを引き受けた彼の生き様に、軍人としての矜持をとても強く感じます。太平洋戦争に於いて殆ど唯一の大勝利と言い得る真珠湾攻撃をもたらした山本五十六元帥然り、硫黄島の戦いで敵将からも高い評価をもぎ取った栗林忠道大将然り、戦後、部下を守り全責任を負って絞首台に散った岡田資元中将然り、こういった素晴らしい司令官を持てたと言う事が、あの糞ったれの太平洋戦争に於ける我々日本人にとっての数少ないプライドと言えるのかも知れません。当時の世論がアメリカとの開戦を欲し、新聞を始めとするマスコミがそれを煽動していた等の描写がとてもリアルに描かれています。この部分がキチンと描かれているという点に於いても、近年のこの種の作品としては出色の出来映えです。作品のラストで、一面瓦礫となった都心の姿に呆然としながら、玉木宏さん演じる新聞記者・真藤利一が自らに問いかけます。“この国は何を間違えたんだろう…この国は何処で間違えたんだろう…”。それは、原作者・半藤一利先生自身の問い掛けであるのと共に、きっと、我々日本人全てに対しての問い掛けでもあるのだとも感じました。P.S…10年以上昔ハワイに旅行に行った折り、ミズーリ記念館で山本五十六について書かれたペーパーバックを見つけて、英語もろくに読めないのにレジに持っていった時、ハイスクール位の金髪のレジ打ちのお姉ちゃんに、とても怪訝そうな顔をされた記憶が今でも残っています。アメリカ人にとっては、憎き卑怯な日本の司令官と思われていたのかも知れません。この映画をアメリカの人達が観たら、どんな感想を持つのだろうか?訊いてみたい気もします…。 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [Blu-ray] 関連情報

聯合艦隊司令長官 色紙 [やってみせ] 山本五十六

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