色々な演奏家による「テイク ファイブ」を聴いてみて、やはり「ブルーベック カルテット」によるオリジナル曲が鮮やかな印象として残りました。特に、深夜、自動車の中でこの曲を聴いてみると、アンサンブルの美しさが確認されます。
レコードを懐かしく思い出す。 で、LP レコードを取り出して、聴きました。 懐かしい。
世の中には非常に複雑なキメや理解に苦しむほどの変拍子を得りにする音楽が数多くある。しかしそれらの音楽の殆どは決っして聴き易いものとは言えず、聴いてるだけで疲れてしまう音楽でさえ少なくないように思える。
この「Time Out」は変拍子ジャズの名盤として親しまれているが、先に挙げたような変拍子の「聴きにくさ」というものは一切無く、むしろリラックスして聴くことができるほど。特にこの珍妙なアルバムの1曲目を飾っている「Blue Rondo A La Turk」と、5拍子のスタンダードとして有名な「Take Five」の2曲はそのインパクトといい、メロディのキャッチーさといい、適度な緊張感といい、とても秀逸。
アルバム全体を通して実験的な作品であるものの、決っして取っ付き難いものでは無いので、未だ聴いたことは無い人も一度は手に取っていただきたい。
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