若かりし頃、グッバイイエロー・ブリックロード2枚組LPを聞いて以来エルトンの大ファンになり擦り切れるぐらい聞いていました。以来、歳をとるにつれて疎遠になっいましたが、、今回購入しました、エルトン初期の楽曲を聞いて昔の思いがよみがえり、改めてあのピアノと迫力ある歌声を聞き今でも古臭さを感じさせず、すばらしいと思います。
ベストとかコレクションには、殆ど「ハズレ」というのがない。それだけ素晴らしい曲を書き続けているということなのか、やはり彼の才能には脱帽する。このベストはデビュー時から今まで(2002年に日本ツアーに来た時に歌われたものなど)も入っているから、ファンならぜひ欲しいベストだと思う。選曲も悪くない。色んなエルトンが聞けると思う。ディスク1は60~70年代、ディスク2は80~90年代のエルトンで、どれもとても違う。どの時代の曲も好きな私にとっては諸手を上げて喜んでしまうCDだ。ただ、こういうベストになると、音源はどうなってるのかが気になる。リマスターされているのかとか、書いてくれると助かるのだが…
いつの時代にも聴けるエヴァーグリーンな名作を紡ぎだす職人、エルトン・ジョン&バニー・トーピン。趣としては、短いながらフックの効いた短編小説集のような感じ。ほんまええ曲書かはるんだなぁ。 例えば「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」。“僕をずっと縛っておく事なんか出来ないよ/そんな約束してないし/僕はあんたの所有物じゃないし/ブルースを歌うにはまだまだ若すぎる”、この「ブルース」のところでふわっと浮き上がるフレーズ、続くサビメロ・・・。 それから、宇宙飛行士の孤独を歌うSFチックな「ロケットマン」。“きっと長い旅になるだろう/着陸しても僕は地球にいた頃の僕とは違う人間になっているかもしれない”・・・浮遊感のあるメロディと、孤独さとそれに耐える強さをもったエルトンの声。曲が終ったときには誰もが、これはただのSFなんかじゃなく自分のために歌われた歌だと思ってしまう。
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