図書館シリーズも好きだったけれども…。個人的には『阪急電車』の方が好みだったかも。
いろんな人の人生を運ぶ電車だからこそ多々の出会いがある。彼を寝取られてしまった女性、『生』の字がご縁で付き合うことになったカップル、高校生達の話しから彼と別れる決意をする女性等の人生が交錯して行くお話。
身近でも何処かでありそうなお話なだけに共感出来ます。そして、恋愛問題であったも後くされなくサッパリなので読んでいても爽やかでした。物語の中の数多の出会い素敵でした。
日本選手の大活躍だったアテネオリンピック。 何度も涙して感動したあの名シーンを、是非永久保存したいと思いました。 でも価格が高い…。 少々迷いもありましたが、予約して買おうと思いました!! 私が一番鳥肌ものだったのは「男子体操団体 金 」でした。 皆さんは、どのシーンでしたか?
同じ風景をぐるぐる回るだけの変化のない世界、それでも回り続けなければならない。
愛するもののために。そう、サラリーマンはけっこうつらいのです。
公務員さんのお仕事ぶりをかなり極端ではありますが、結構言いえてて、公務員の方には身につまされるお話ではなかったでしょうか。
改革されたと思った新市長も蓋を開けてみれば。。。なんてところ、”県庁の星”を思い出しました。
所詮は、しがない一市職員に反抗できるわけもなく、本書の結末はかなり苦い。
荻原浩の小説の登場人物は、いつもどの人も愛らしく、愛情を持って書かれている。
だから読む方も、愛情を持って読んでしまうのです。
続編が発売されたのを機に、この本のことを知った。わりと人気らしい...続編のふたたび!と一緒に我が家の子供達の要望で購入しました。さっそく子供達が読んでとても面白かった!と言っていたので、私も遅ればせながら読むことにしました。
子供向きの本かと思っておりましたが、とても面白くあっという間に読み終えました。現代生活をしているといろいろなトラブルに巻き込まれることがあると思いますが...そんな社会におけるちょっとした罠の様な事件を、3人の中年を超えた定年前後のおっさんが、ずばずばと解決していくというストーリー。帳簿改竄で強請られるゲームセンターの若店長。痴漢事件。熟年主婦を狙う詐欺師。学校飼育動物の虐待。モデル詐欺。お年寄りを狙う催眠商法。身近なご町内で起こるこんな事件を3人の個性的なおっさんが解決。おっさんそれぞれに得意分野があって面白い。
アラ還活劇小説と呼ばれていますが...主人公が還暦前後のおっさんということで、特別なスーパーマンがいなくて嫌味がないのもいい。なんとなく、人気がでるのもわかります。最初にも言いましたが、うちの子供たちが先に読んだのですが...子供達にとっては世の中の罠についてちょっと勉強が出来たのではないかと思っております。
無伴奏フルートの分野では、セバスチャンとエマニエル、バッハ親子のイ短調の作品(パルティータ、ソナタ)がダントツの最高傑作である。 バロックでは、テレマンの12のファンタジーもこれらに次ぐ見逃せない傑作だ。 その後(古典/ロマン派)の時代には、技巧の修練を目的にしたエチュード的な作品群(クーラウ、ベーム、アンデルセンなど)があるが、フルートを演奏しない人にとって重要であるような、繰り返し鑑賞に堪える程印象的な作品は、殆どない。 近代になって、ドビュッシー、オネゲル、イベールといった人たちが名曲を書き、演奏会やレコードの常連レパートリーとなった。 現代でも、ニコレによってアンチシリンクスと言われたヴァレーズのデンシティ、ベリオのセクエンツァといった曲が書かれ、(フルート)愛好家達に人気を博している。 しかし、バッハ以降、いずれも曲は短く小品に近い、あるいは現代以降の曲は、耳に痛く、キビシく、一回の演奏会で集中するにはいいが、CDで連続して繰り返しに聞くようなものはなかった。曲を好きになって(なろうとして)、何度か聴くと、疲れるか、飽きるかで、聴き続けられなかった。 武満の遺作(1996年、ニコレの70歳の誕生パーティにあわせて作曲)、”エア”も同様であった。ただ、刺激的な音はなく、先鋭的な前衛音楽とは違い、何か親しみが持てそうな曲だった。 そして、高木綾子のCD”青の余白”(2001)でこの曲を聴き、そのゆったりしたテンポの演奏に触れて、繰り返し聞ける好きな曲になった。まさに、目を開いてくれた、驚嘆すべき演奏である。 ここでは、武満が最も信頼していたフルート奏者、小泉浩の演奏が収められている(1996年11月)。エアの作曲に際しても、電話でアドバイスを求められたのは彼なのである。演奏時間は、高木より1分20秒、献呈されたニコレの演奏より3分18秒も長い。つまり、作曲者の指示したテンポに比して究極の遅さで、曲のイメージを一新しているのだ。その結果、まさにバッハに並ぶ、いや、それ以上の音楽史上最高の作品が生まれた、と確信した。この演奏で、何度も、この曲を聴いてみて欲しい。何度もリピートで聴き続けられる無伴奏フルート曲(とその演奏)が、これまでにあっただろうか?ここまで癒し続けられる曲があっただろうか?現代曲と思えない、癒しの世界が広がっている。 アルトフルートとギターのための”海へ”も、アルトフルートの曲の最高傑作であろう。ただ、私は、ハープとのために編曲された”海へ''III”の方が好ましく、小泉浩の吹くアンサンブルタケミツのCDの演奏の方がより魅力的であるようだ。
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