それにしても50周年ですか…。 2006年の「カジノ・ロワイヤル」2008年の「慰めの報酬」に次ぐD・クレイグ版のジェームズ・ボンドの第三弾。 「カジノ・ロワイヤル」が”新装開店”でシリアス度を高めた内容になっていたのに対し「慰めの…」では過去の007らしさとのバランスをどう取るのかという命題を手探りしていた感がありました。 で、今回の「スカイフォール」です。 率直な感想は「カジノ…」と「慰めの…」が新生007の告知であったとするなら本作は「これがこれからの007だ」という宣言といったところ。 本来なら冒頭に来るシリーズのトレードマーク、ガン・バレル&007のタイトルロールが本作ではラストに置かれていることからも明らかなように本作のラストは新たな007の始動を明示しているのだと思います。
クレイグ氏によって若返ったボンドはかつての様な洒脱な英国紳士ではなく、武骨で粗削りなジェームズ・ボンド。 肉体のキレを生かしたアクションシーンにはこれまでにない緊迫感もみなぎります。 ボンドを巡る女性たちの描写も大きく変化しました。 新生第一弾でヴェスバー・リンドという「運命の女性」をフィーチャーした点にも大きな意味がありましたがMが女性に設定されてきた意味がじわじわと効果を発揮してきたのもやはりクレイグ氏が登板してからのことではないでしょうか。 それ以前の諸作においてはデンチ様の存在感は彩を添える程度ではありましたが遂に本作では007ジェームズ・ボンドのみならず今回の宿敵、シルヴァ(ハビエル・バーデム)も含めてMとの関係そのものがテーマになっているわけで その意味でシリーズ中でも特殊な意味を持つ作品であることは間違いないでしょう。
007の上司を女性としたことは時代の流れに合わせたものでありましょうが、007自身についてもクレイグ版のボンド像はかつての007=究極のプレイボーイとはかけ離れている訳で配慮が感じられます。 ただ、巧いと思ったのはこれまでデンチ様が演じるMはあくまでMI-6の管理職であり、たまたま女性であるに過ぎないと印象づけて全く違和感がなかったこと。 これまでの諸作においても本来なら”母”のイメージがあってもおかしくなかったと思いますがデンチ女史の硬質な存在感はそんな”甘い”印象を許しませんでした。 それでいて同時に007の庇護者としての包容力はきっちりうかがわせるあたりはジュディ・デンチという名女優の存在感があってこそ。 しかし、本作の後半においてボンドとMの関係は逆転し007は全てを投げ打ってでもMを守り抜こうと決意します。 そしてSkyfallへの旅路の中で明らかにされるボンドの生い立ち、そこから浮かび上がる彼のMへの個人的感情。 命がけの任務を負うエージェントには孤児が相応しいというMの言葉はスパイと国家の関係(母なる祖国とその息子)に照らしてみても重い意味を含んでおりショッキングであります。
宿敵シルヴァのMに対する妄執は従来のボンド映画の敵キャラの系譜に連なるものではありますがバーデム氏の熱演もあって軽薄さは無く至ってシリアスに映ります。 当然のことながらボンド同様、シルヴァも肉親を持たぬ孤独な出自であることが察せられ、Mへの愛憎半ばする感情に振り回されるその姿は滑稽でもあり、哀れさすら感じさせます。 Mを「母」として見てとるならば、今回の物語はMを巡るボンドとシルヴァ「兄弟」の戦いの物語と見ることも出来る訳で、物語としての濃度はかつてないほど高い。 当然、このシリアスさに違和感を覚える方も多くいらっしゃるとは思いますが(特に従来からの007ファンならば尚更)新生007の目指す方向を明確にする意味では間違ってはいないと感じました。
監督のサム・メンデスに託された最大の課題は007というあまりにも有名なブランドをセルフパロディに貶めることなしに如何に「ヒーロー」として描き直すかの一点にあったと思います。 その点で同じ英国人であるクリストファー・ノーランによるDark Knightシリーズでのアプローチをお手本としたというのは非常に興味深い。 コミックのキャラクターであるバットマンをあくまでシリアスに捉えドラマとエンタティメントの両立を成功させた手法は大いに参考になったそうです。
本作のクライマックスでボンドは建物の屋上に立ち、決意を新たに自らが守るべき英国・ロンドンの街並みを見つめます(このシーンはノーラン版バットマンへのリスペクトだそうです)。 そしてラルフ・ファインズ演じるガレス・マロリー、その部下となる元フィールド・エージェント、イブ嬢とボンドの新たな関係性が明示される鮮やかなラストシーン。 それはパズルの最後のピースが収まるべき場所に収まった瞬間であり、新たな物語の幕開けを強く感じさせるものになっております。
シリーズとしてジレンマに陥っていた007の物語をシリアスに、そして人間的な存在として捉えなおす決意で描かれた異色作。 それ故に賛否はあるでしょうが、エンタティメント映画ジャンルにおいて007という存在の大きさを改めて認識させられました。 必見。
まず、お湯の色が無色である事が一番気に入りました。香りも合成香料ではない天然の素材を使っている事が確認出来るほのかな香りで、皮膚の弱い方にも安心して使えるのではないでしょうか?私自身がアトピー体質のため、使える入浴剤が限られていましたが、アトピー対応商品の殆どが、無香料のものばかり。このため、この商品に出会うまでは、薔薇の香りの入浴など無縁の生活でした(笑) 一回に使う量はキャップの内側の一番下の線を目安にと書いてありますが、どっぷりと汗を出したいので、説明書きよりも若干多めに入れています。 適度な発汗作用があり、これまでに使っていたアトピー用の入浴剤のように、浴槽にヌルヌルが残らず、むしろバスタブも一緒に綺麗になる感じです。今後も使い続けたい商品です。
監督デイビス・グッゲンハイム、制作総指揮ジョエル・シューマッカーと言うことで、音楽・映像・テンポ…どれを取っても見事でした! 特に音楽の使い方が絶妙!有名ブランドも協力して凝りに凝ったクラブや部屋は観てるだけで酔えます。 目と耳の両方で楽しめるのは素晴らしいvv ノーマン・リーダス目当てで観たのに、終わったころにはすっかりゴシップフリークに(笑) 主演のジェームズ&リーナも良かったけど、どちらかと言えば助演のノーマンとケイト・ハドソンの方が存在感が際だってます。 噂(ゴシップ)の持つ普遍的な恐ろしさを、大学という限られた空間を舞台にすることで無理なく表せていたかと…。 クセのあるグッドウィン教授役に劇作家のエリック・ボゴシアンを起用しているあたりも上手い! 映画館よりホームシアターに最適な映画です。オススメ☆ 国内のセル版の発売がなかったのが惜しい!
同品は長らく他社通販で購入していたので、効能の高さは体験済みです。同じものがこれだけ安く購入できるのであれば文句無しです。納品も早く、梱包も問題なく、安心して購入できました。ありがとうございました。
何とも不思議な合唱である。そして、無上に美しい。一体何部合唱なのか見当も付かない。そして、こころの深い部分――魂というべき領域か――にじかに訴えてくる声である。「大地」「いのち」「ふるさと」そんな言葉が混沌として浮かぶが言葉にしてしまうとつまらなくなる。大地に根を下ろして生きる人々のたましいの声。わたしたちが帰るべきところを指し示しているのかもしれない。
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