今日何読んだ？β版 #15 有島武郎 An Incident 有島武郎モバイル

今日何読んだ？β版 #15 有島武郎 An Incident

或る女 1（前編）

野生の♀が♂を選ぶ過程ではより強いより優秀な相手を選ぶためにオスに過酷な競争場裡を展開させるが、人間の場合も、とりわけカンも鋭いスーパー美女は男を翻弄するものであるようだ。
気位の高い頭も切れる美女が男は意のままになるものと確信していたところがそうはならずヒステリー死する漱石「虞美人草」の藤尾にも通底するが本編の葉子はより野性的本能的だ。
著者作品に「惜しみなく愛は奪う」があるがこれを小説化したものが「或る女」1，2だと思う。
「惜しみなく愛は奪う」か、そうだなあと思いながらも全編読み通すと胸に重いものが残ります。
「愛」について真剣に考えてみたいという人のための必読書だと思う。

小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)

　少年は十年後青年となっており、北海道から絵を送ってきた。生活のために学業をなげうち、家業である漁業に精出す「君」は、その逆境の中でもどっしりと腰をすえて、生きるために力いっぱい戦っているのだった。さらに、「私」の心をとらえて放さなかったのは、絵を描くことへの執着、青年の芸術に専心するひたむきさだった。「誰も気もつかず注意も払わない地球の隅っこで、尊い一つの魂が母胎を破り出ようとして苦しんでいる」という言葉が、この小説のテーマである（雅）

今日何読んだ？β版 #15 有島武郎 An Incident

今日何読んだ？β版 #15 有島武郎・著 An Incident １．ラジオはAM ２．NHK教育ラジオを垂れ流し３．古典の朗読で有島武郎 An Incidentを聞いた４．子供のわがままに耐え切れなくなる感じがよく書けている５．約100年前の作品有島武郎（ありしまたけお） 1878年（明治11年）...