バスチアンは母親の死から立ち直れない気の弱い少年。ある日、いつものようにいじめっ子達に追いかけられていたバスチアンは、本屋に逃げ込んだ。本屋の主人が手にしていたのは『はてしない物語』。本が大好きなバスチアンは思わず主人の隙を見て、その本を持ち出してしまう。学校の倉庫に隠れたバスチアンは、その本を開く。そこには、壮大なストーリーが広がっていたのだった。 人間の夢や希望で出来た世界によって出来た世界、ファンタージェンは、今や崩壊の危機にさらされており、女王である「幼ごころの君」は重い病気にかかっていた。そこへ勇者として呼ばれたのは、少年アトレーユ。夢を食い尽くす「虚無」と戦うために、アトレーユは旅立つ。・・・ 言わずとしれたミヒャエル・エンデの名作。原作は映画よりももっと壮大で、もっと深い意味を秘めていて。でも、この映画はこれでもいいんじゃないかな。幸運の龍ファルコンや、岩男のロック・バイター、巨大亀モーラなど、原作に結構忠実に再現されていて、とてもいいと思いました。それにアトレーユ役のノア・ハザウェイは中性的で凛々しく、バスチアン役のバレット・オリバーは、ちょっと甘えん坊な感じの可愛い男の子ですv そして、「幼ごころの君」のタミー・ストロナッハは、天使が舞い降りて来て出演しちゃったんじゃないか、と思わせるほどの愛らしさです。それにリマールの主題歌も合わせて、この映画は好きです。
今まで読んだ中で一番心に残るすばらしい作品です。主人公のバスチアンが、読んでいる本の世界に入り込み、 いろいろな体験をし、大切なものを取り戻す。極上のファンタジー。それでいて数々の重いテーマがちりばめられている。ぜひ読んでみて下さい。読まないともったいない。それほどまでの傑作です。 「ネバーエンディングストーリー」という映画を見た人は多いと思いますが、本のほうがお勧めです。面白いです。 また、文庫本も出ていますが、文庫本よりも、ずっしりと厚いこの本をぜひお勧め。絵もきれいだし、この本自体が作品とリンクしてますからね。引き込まれること間違いなし。
Wペータゼンによるネバーエンディグストーリーの2作目だが、一作目は西ドイツ映画であり、その独特のアメリカ映画にはないヨーロピアンな雰囲気が作品の質を高めることに成功していたのだが、それをそのまま現代のアメリカに持ってきた。主役も典型的アメリカのクソガキ風情で一作目のノアハザウェイのような品のある大陸的美少年とは似ても似つかないヤンキーである。監督はジョージミラーだが、これがあのマッドマックスシリーズの人とは同名の別人なのである。ややこしい。公開当時も評判は散々だったような気がするが、1作目の世界観は全くなく、ハリボテで再生したような作品である。
原作者ミヒャエル・エンデは映画を見て、僕の書いた作品と違うと怒っていたそうですが、私は原作のエッセンスをきちんと理解して現代風にアレンジして作られた秀作だと思います。この映画をきっかけに私のように原作を読んだ人も沢山いたでしょうし、ミヒャエル・エンデの存在を世に知らしめた功績は高く評価できると思います。
ネバーエンディングストーリーは2,3がひどすぎると言う感想が多いので、私は本編しか見ていないのですが、登場人物達が素晴らしいと思います。幼な心の姫君も、いじめられっ子の男の子も、それぞれ原作のイメージにかなり合わせている、大きく外れていないし、原作の深遠、荘厳な雰囲気まで映画で再現するのは難しいと思います。
もうかなり昔の作品ですが、現代に必要なエッセンスを含んだ作品だと思います。分かりやすいですし、子供だけでなく、今現在生きている大人が見るべき作品のひとつ、なような気がします。
この映画はもう20年も前の映画になるけど、非常にすぐれた秀作だと想う。今のロード・オブザ・リングにつながる冒険ファンタジー映画の元祖ではないかしら。一度見てたら年月が経った人が多いと思うので、そういう方にもう一度見直すためにすすめます。続編はすすめません。
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