メモ用ではなく暗記用のために購入しました。 付属ペンも書き味なめらかでスマートフォンのアプリより使えます。
全19話中、勝新監督作品は女優栗田ひろみの「天保駕籠戦争」・中野良子の「歌声が市を斬った」・李礼仙の「遠い昔の日に」・原田美枝子の「冬の海」の4作品。なかでも「冬の海」は、脚本家・中村努が「(脚本が)なんにも無しで始まって、素晴らしいものができた」例で、ホン(脚本)無しでこんな傑作ができてしまってホンヤはどう書いたらいいんですかと勝さんに聞いたところ、「市、少女、海、と3行書け」と言ってニッコリしましたと証言する傑作。この1本だけ音楽が映画『無宿』(1974年、斉藤耕一監督、勝新と高倉健共演)も担当していた青山八郎。「歌声が」では勝の三味線の腕前が披露されますし、「遠い昔の日に」では子供を人質に取る《悪徳》が描かれます。 勝新監督作以外でも太田昭和監督・大竹しのぶ「蛍」、黒田義之監督・二宮さよ子「忠治を売った女」、井上昭監督・佐藤オリエ「女の鈴が哭いた」が傑作。
クラシックの名曲に松本隆氏が詩をつけて、女優の大竹しのぶさんが情感たっぷりに それぞれの曲を歌っています。 本当にどんな詩でも書ける人ですね…松本隆さんって、実際はどんな人なんでしょう? 恐ろしいくらいです。 このアルバムの中の最初の曲、「私が天使だったとき」というのはモーツァルトの クラリネット協奏曲なんですが、この曲は私が唯一、声楽家の先生にアドバイスを 受けながら練習した歌です。すごい?ソプラノでした。
一度手放しておきながら、また最近読みたくなって購入しました。
現在月刊フラワーズの増刊「凛花」で「花魂療法師」を連載中の大竹サラさん。 「花魂療法師」はずばりスピリチュアルなテーマを扱ったシリーズで、植物と交信する女性がヒーラーとして活躍する話です。 (シリアス過ぎずに程よくユーモアが効いている、お勧めの作品です)
そんな作品を描いている作者が以前出したエッセイコミック。 紀行もの的ジャンル分けになるかと思いますが、私はこの本に度々あらわれる不思議体験の部分もかなり好みでした。
ネイティブ・アメリカンのパワーアニマルの話、ネイチャーガイドの夢にあらわれる鹿の話、ベトナムのホテルに棲む「なにか」の話…。 紙数は多くないのですが、結構インパクトがありました。
その他にももちろん、食・動物・土地の風俗、などなど盛りだくさんの体験談で楽しませてくれます。 体験が豊富で、ひとつのテーマでいく通りものエピソードを語ってくれるので、飽きずに一気に読んでしまいました。
アメリカやフランス、バンドに興味が無い方でも、楽しめると思います。
最近の事象を経済学的に考えるとどうなのか?を、庶民に分かりやすい言葉で伝えることが出来る 数少ない経済学者である大竹先生の中公新書2冊目です。
資本主義国の住人なのに競争を嫌う国民性(これには市場経済について、勉強しない、という教育 制度に問題がある、と。日本人は高校の政経でようやく市場経済とは何なのかを学ぶ)。 格差格差と言うが、では何を持って公平さを感じているのか?(公平さのものさしは何?)。 国も企業も非正規雇用が調整弁なのは理解済み。なのに何故ここまで騒がれるようになったのか?
と言った話を、経済や社会といった枠だけでなく、生命の起源や、子どもへの教育(躾)などの 身近なテーマからも最新の知見を披露して、本書の副題である「市場経済の本当のメリット」について 考えた一冊です。
メリットを考える為、そして数式に頼らない方法を取っているので、読者の興味を引き付ける為 前述したようにいろんなジャンルからエピソードを持ってきています。 なので、どれも面白い−それこそ雑談のネタにもつかえそうだ−のですが、その分、全体を俯瞰すると テーマが今一ぼやけている感を受けるのです。
テーマ部分について考える・理解するなら、エピローグとあとがきだけを一読した方が頭に入って 来るのです。
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