歴史を操るコウモリ、ビリーバットを軸にした浦澤直樹版「火の鳥」。しかしそれ以上に感化されるのは「たかが漫画で何も変わらない」、されど「自分が一番好きなのも一番うまくできるのも漫画だ」、だから「漫画は大切な誰かを救うことができる」という無理やりの三段論法。今回も相変わらず炸裂している。「漫画」という部分を個々人の一番好きなことに置き換えれば・・
ネタばれになるので多くは書きませんが今回、雑風先生の師匠である牢獄の男が大活躍します。少し泣けますよ。
内容はさておき、値段も下がっているので英語学習にいいかもしれません。 すべて大文字で書かれていますので最初に見る方は戸惑うかもしれません。
人気媒体への長期連載を可能にするのは作者の側の気力・体力・時の運、そして編集部の「大人の事情」、読者の人気(多くの場合加速度を付けた思い込み)等々、全ての幸福なマッチングが必要だろう。 浦沢直樹氏の『Monster』も物語の「幸福」の中で、作者の着想・構成・道具立てに引っ張られ、読者の双子の兄・ヨハンの人を引き付ける魅力の正体、人を操る技の正体、そのヨハンを生み出した「何か」の正体の解明への興味を主線に、物語の終焉に向けて読者の興味の圧力と作者の能力の葛藤が織りなした大渦の中から、物語を生還させた裏の物語の混合物として読める。 浦沢直樹氏が漫画家として名を成し、編集者の意向からやや自由に好きなものを描ける力を得た時期の作品として、記念碑的作品と言って良いのであろう。
そう、初期の展開では、謎の伏線が張り巡らされる。 期待感が増していくのに、解がなかなかこない。 わかっていても、それでどうなる?これからどうなる? と問い続けることになる。
きっと皆さんそれぞれに、こだわりの山場があるはず。 それを確認したいがためのコンプリート。 フランス語ではわからないので、日本語(オリジナル)で。
浦沢さんの、手塚作品リスペクトオマージュとしては、ブラックジャック要素なんだと思うけれど、終盤はリボンの騎士のような気がする。 これだけの大作が、比較的に入手しやすいのは、西方のアニメ大国フランスの文化のおかげです。のだめでも、そのように書かれているくらいですから。 まったくもって個人的な感想となってしまいました。 見終えたら、おあいしましょう。
音楽趣味の漫画家が、作品が売れたお陰でCDが出せる…と言う側面はあると思いますが、(実際それはあると思うし)「20世紀少年」11巻初版に付いていたCD、ケンヂ作「ボブレノン」がいたく気に入っていたので購入しました。声質、歌いかた、歌詞の面など、漫画家でビートルズマニアの、ますむらひろしさんと共通する感じがあります。多少くもった声でプロの歌手とは違うのですが、魂はきっちり入っている。色々な音楽を聴いて、今それが噴き出している。そんな感じ。一曲目の「洪水の前」なんてかなりお気に入りです。 ラスト曲ボブレノンのバンドバージョン。エンディングの白井'ムーンライダーズ!良明氏の斜め45゜あたりからやって来るギターソロはたまらんです。 20世紀少年ファンなら、ケンヂのアルバムとしても聴けるかも。 浦沢さんにはあと二枚位、アルバム作って、アコギがしゃがしゃかき鳴らしながら全国ツアーやってもらいたいです。
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