体育会系出身で、異色の経営再建請負人がいると聞いて、関連書籍を探してみた。本書は、プロジェクトXやプロフェッショナル仕事の流儀を観ているような流れ。こーゆー成功物語が大好物な人間にはたまりませんな。ひょんなことから半導体業界に入った、坂本幸雄さん。自ら勉強し、考え、決断して修羅場をくぐり抜ける。そんな社長が、仕事のできない人の特徴を語る。「〜を世界一にする」とか、漠然とした総論を言う人は、間違いなく仕事ができないそうだ。周囲に、こうゆー人がいたら、「それを実現できる具体策はあるのか?」と聞いてあげてください。「経営者はアナリストじゃないんだから、マイナスの話をするべきじゃない」「ここで力を出して働けば、未来はこのようになる」「分からない状況において、正しい判断ができてこそ、経営者である」どんな組織も必ず官僚化してゆくので、それを防ぐ方法を全力疾走の坂本さんが教えてくれます。0と1で表現できるコト→そろばん→大航海時代→時計→産業革命時の織機→学者が実現できなかったことを、後世の技術者が時を超えて解決する→IBMの成り立ち→真空管→トランジスタ→IC→LSI→CPU→パソコンと、連鎖してゆく模様に、大きな歴史の流れを感じた!
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