もうそろそろ、ロボットアニメもなあ、と思っていた矢先の富野演出のダイターン3 前面、ロボットアニメの定番をなぞりつつ、実はそれに対するアンチテーゼ、 主人公のメカを、回りのサポートする人が代わる代わる操縦するなど今まであったろうか。 しかも、主人公はサンドイッチを食べて見物。 最後までなぜ波瀾万丈が、火星をダイターンで去ったのか彼の家族はどうなったのかはなぞのまま、 ラストのギャリソンがバスを待ちながらダイターンのテーマが流れる演出は粋の一言 そして万丈たちが暮らしていた屋敷の一部屋に明かりが いったい万丈はどうなったのか。すべてを語らぬことで、かえって余韻を深めるなんてそれまでの アニメであったろうか。 ガンダムの監修もやったスタジオぬえにもほめられた波瀾万丈の火星脱出はまさに何度見てもあきません。
現在のアニメを見慣れた方には拒絶されるか大受けするかのどちらかでしょう。 作画の不安定さ、再編集シーンの嵐等、当時のサンライズ作品の最たる物です。 但し幾つかの回は作画スタッフが力量を発揮したものがあり、脚本や演出と あいまってとても輝いています。 中にはキャラの設定画を変更するという現在では考えられない事もありますが、 観ている側は違和感を感じない不思議な作品でもあります。
観直してみると、1話完結でありながら強い個性を打ち出してくる登場人物達に 共感を覚えます。 肉体的にも精神的にも決して挫ける事のない強い信念を持ち、メガノイドと戦い 続ける主人公、破嵐万丈。 万丈をアシストする、ビューティー、レイカ、トッポ、ギャリソン。互いを信頼し、 助け合い、時にダメ出しする。観ていて羨ましくなる程の素晴らしい仲間達。
倒すべき敵でありながら、メガノイド達も個々が様々な信念と動機でメガノイドと なり、夢や理想を追い続ける。 確かに許せない奴も居ますし、「何考えてんだコイツ」みたいなのも居ますが、 何と無く理解できてしまうその気持ち。 時には主人公万丈よりも、一喜一憂し夢や理想を追求し続けるメガノイドの方に、 観ているこちらが感情移入してしまいます。
メガボーグとダイターンの繰り広げる華麗なる(そうでない時も)戦闘がお決まりの ワンパターンでありながら、その最中に交わされる万丈とメガノイドの会話が魅力的 なのも、メガノイドの個性があってこそだと言えるでしょう。 演じている声優さんたちもバラエティに富んでいて、その熱演も良いです。 特に、ソルジャー役を演じた戸谷 公次さん無しではメガノイドを語れないでしょう。
個人的に大好きな作品です。機会があれば、一度作品を直接ご覧になって下さい。 その上で「ワンパターンっていいな」と思ったアナタにお勧めです。
本編で網羅されたBGMがギッシリ! 各トラックを聴けば、たちまちザンボットやダイターンの各シーンが記憶の底から甦ってきます。 ザンボットやダイターンに一度でもハマった人なら(リアルタイム世代だけでなく再放送やDVD等で本編に触れた人なら)、買って損はしないアルバムですネ。 故人になられた鈴置洋孝氏がお気に入りだったという、"ザ・ロンゲスト・ロード・イン 鈴置洋孝・破嵐万丈"も収録されているのもポイント高いですネ。
特に、ファイル交換ソフト経由で音質の悪いデータを入手してしまった人には、お金を出す価値があるCDだと思いますヨ、と言っておきますw
また、このCDのブックレットには、エヴァンゲリオンでおなじみの庵野秀明氏が寄稿しています。 CD帯にわざわざ表記するぐらいですから、庵野氏の言葉というのは、オタク心を刺激するというか、旧いアニメのサントラCDの付加価値になるものなのでしょう。
ですが、単に庵野氏のファンの方とか、最近新作劇場版が公開されたエヴァンゲリオンの謎解きの鍵探しに聴いてみるとか、そういった意図でこのCDを手にしても、収集欲を満たす以外は何も残らないとと思うんですよネ。
やはり、庵野氏がザンボットやダイターンにハマったように、アニメ本編を一通り見て、気に入ってから、このCDを手にしたほうが幸せになれると思いますし、庵野氏にしてもそれを望むであろうと思いますw
さすがにこれだけの曲数が入っていればお目当ての曲以外でも 子供の頃すり込まれていていたのに時間が経ってしまって忘れていた曲にであるかもしれない。
重さといい、質感といい、久々に満足している 首のすわりが少し微妙だけど、まぁ許容範囲内だし。 次はトライダーかダイオージャもしくはガラットでるといいなあ! ちなみに、変形機構や手順が違うと言う意見がたびたびでてる様ですが、それは仕方ないだろう?と思います。 だって、現実の硬さがあるおもちゃとなんでもありのアニメを一緒にはできないでしょう? アニメはウソありきなんだから。 完全付け替えでも仕方ないかな、という所をほぼ完全変形という所までもっていっているのはやはりすごいと思いますよ。
いつものバンダイよりは頑張った気がしてます。 次も頑張れバンダイ! 品質維持だ!
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