映画自体は普通にサスペンス映画として見れば面白い佳作になっていますが、デビッド・フィンチャーが監督することに対して観客側が過剰に期待してしまうとチョット拍子抜けの感じになってしまいます。 泥棒が侵入してきた時のカメラが部屋の中を縦横無尽に移動する前半はすごく面白かった。後半の泥棒同士が仲間割れする展開や旦那や警察が来る所などはありきたりの描写が多く失速気味でフォレスト・ウイテッカーの最後の行動もなんとなく読めてしまった。特に終わり方はもうひと工夫あった方が良いと思う。 タイトル・デザインは最高に格好よかった。
不幸な災難から身を守る方法としてパニックルームへ、しかしそれが裏目に。
話の展開としても面白くて盗人と親子のやり取りがハラハラする部分があります。まさにパニックな部分がたくさんあると思う。
どこか人間味溢れる作品で見て損はないと思う。
何処にでも在りそうな中古の家へ越してきた親子が
その夜進入してきた強盗から 娘を守るべく丸腰の母親が戦う映画。
エイリアン等のモンスターが広い空間から襲い掛かる作品と違い、
パニックルーム(シェルター)と言う狭い空間に身を潜めながら
強盗と攻防を繰り広げる姿の中に 現実で起こり得る
身近な『恐怖』をまざまざと感じ、見終わった後には
防犯に対する意識を今一度、深く考えさせてくれる作品です。
この作品は人間対人間の物語を前提とし、エイリアンやチャイルドプレイ等の
ホラー系の恐怖を求める方には余りオススメは出来ませんが、
パニックルームは『現実に起こり得る事』なので確かな恐怖を感じると思います。
あなたの自宅に暴漢対策の頑丈な部屋があったとします。間一髪、暴漢の手を逃れてその部屋に入ったはいいものの、部屋には食べ物の飲み物もなく、暴漢はあなたの入る部屋に入ろうとあの手この手を使ってきます。体力的にも、精神的にも追い詰められていく恐怖をご堪能下さい。そして、主人公の女性が人間的に成長していく過程もお楽しみください。
~さすが デヴィッド・フィンチャー監督。鬼才と呼ばれるにふさわしい映像特典が ついている。一般の映像特典が 本編のコマーシャル的な意味合いを持っているのが ほとんだが これは全く違う。映画の制作記録そのものといってよい。プリ・プロダクション(準備段階)から 始まりプロダクションである撮影 特殊メイクそして もっとも時間がかかるポスト~~・プロダクション(視覚効果 デジタル調整 音響デザイン シークエンスの説明など)まで 撮影現場の熱気が伝わってくる素材ばかりである。専門用語もいろいろ出てくるが 字幕でわかりやすく説明されている。まさに 映画制作現場の 過程に立ち会っているかのようである。本編を見て どうやって撮影したのかわからない カメラワークが よく理解できた~~。監督の求める映像の次元が 他の監督より高いため 批判も多いのも 納得できる。本編発売時に 映像特典が なかったのは ここまでこだわりを持った映像特典に 仕上げたかったため 発売時期が 遅れたのでは ないかと思った。~
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