その身に、妖刀村雨を宿す少年・信乃。 教会に世話になりながら、八個の字が書かれた珠を探している。 多くの珠は発見されたものの、信乃の幼馴染・荘介が持っていた珠は 彼の「影」蒼に奪われていた。。。
語られ始めた伏姫伝説、 珠をてばなした荘介の身に起こりつつある変化、 そしてそれに気づいた信乃の決意。 雪姫にとり憑かれた道節も、生き別れの妹を探すため 帝都にやってきて。。
新たな展開がめじろおしです。 それぞれが抱えるシリアスな過去と 楽しげに暮らしている現在。 傷をかかえながらも、楽しげにしている今が嘘でもなく といって傷が癒えたわけでもないということを感じさせる巻でした。
この作品は、かなり人気のあるものではありますが 発行している出版社の関係で、知らない方は全く知らないかもしれません。 ボーイズラブっぽい要素がありつつも、それを主体としたような内容ではないので、興味を持たれた方には、是非原作と合わせて聴いて欲しいのですが・・・私は個人的に、主人公の藤縞宝役の皆川純子サンも好きデスし、それを楽しみにしつつ購入したので、文句なしに良かった!と思いますが、まあ、その辺はやはり人それぞれかもしれません。 ただ、内容はあまり脚色されていなくて、原作の1巻にわりと忠実だったと思うので、やはり原作ファンにはお勧めです。オマケの座談会なんかは、原作を読んだ人には分かる、ドラマCDでは描かれていない部分をにおわせるような作りになっていて、そのあたりも面白かったデス。
八犬伝とタイトルに付いてるので、大体おおまかな内容を知ってる私としては、新鮮さを感じずあまり期待していなかったのですが、一応八犬伝に出てくる名前や玉なども登場しますが、ほぼオリジナルストーリーなので、八犬伝を知ってても知らなくても十分楽しめる内容でした。 ・・・というより、もの凄く楽しめたうえに感動しました。
毎回心が洗われるようなストーリーに加え、キャラクターデザインも素晴らしいです。 立ってる姿を見るだけで満足できるようなキャラデザは本当に久しぶりで、担当された加藤裕美氏に感謝したいくらいです。
相変わらず不穏な空気に満ちた帝都。壮介に近づく不審な影。 里見莉芳(りおう)と犬塚信乃(しの)の関係が、そしてすべての発端、大塚村の悲劇が、明らかになる12巻です。
莉芳に対する斎姫の言葉が、物語を貫くテーマに触れているように感じました。 「わらわは思う 人の側に寄り添い守る妖神の 何と愛しきことよ 我らは知らずに この国の八百万の神に 守られ 生かされているのだと」
悲劇の中にいても明るく、見目麗しい犬士たち。 物騒だけど愛しい妖たち。 様々な人間と妖の利害関係のなかで、愛する誰かのために生きたい、という強い気持ち。 深みのある世界観。迫力があり、かつ美しい、戦いの場面。 ・・・ううむ。癒されます。
(追記) 1月5日より、アニメ放送がスタートしました。コミックよりスピーディな展開に感じます。 なによりも、1話目から早速「めぐ」登場、嬉しくてたまりません・・・。
(追記) 夏にはアニメ第二弾が!!!待ち遠しい!!! アニメとコミックを比べてみましたが、結構、原作そのままのシーンも多いですね。楽しいです。
コミックス『八犬伝-東方八犬異聞-』の1巻あたりのストーリーをドラマCDにした 作品です。妖刀「村雨」を身に宿す信乃と半身が犬という荘介の二人を中心に 物語は進んでいきます。 原作の絵と不思議な雰囲気がとてもステキなので、これを音声のみで表現するとどうかな・・・と不安でしたが、 荘介役の森川智之さんの声はイメージぴったりで、聞き応えバッチリです! 信乃役の朴路美さんは、声色は良いんですが・・・個人的にはもう少し可愛らしい幼い声? みたいなものを想像していたので、少しドスがきいて良すぎかな、と(笑) 声は可愛いのに可愛げのない事を言う子、それが信乃だと思っていますので・・・ 会話と掛け合いがあんなにステキだとは思いもしませんでした。 ただ難を言えば、村雨が刀に変化したり、荘介が犬に変身するシーンは、原作を読んで いないとわかりにくいかなー・・・というのもあります。あとは見せ場がイマイチ迫力 不足・・・ですかね。 それでもファンの方は、ぜひぜひ聞いてみてください!!
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