物理学はどこから始めるかは教科書による。そのため、本書も参考書として利用した。 質点の力学にはじまり、弾性・流体、振動・波動、温度・熱、電流と磁場、電磁誘導と電磁波、光学、相対性理論、物質と原子、量子の世界という構成は、古典的かもしれない。 自分では1975年の初版を古本屋で600円で購入しているので元は取ったと思う。
ファインマン物理学の新千年紀版(The New Millennium Edition)が出版されました。 何が変わったかのかというと、組版の形式が大きく変わり、本文はLaTexで打ち直されています。 また、ページ両側に描かれている図も電子化され、一部は初版の「味のある」図のままですが、大半の図は描き直されています。 ファインマンの教科書をところどころつまみ食いして物理を学んできた私個人としては、初版の味のある図のままの方が良かったなあ、とは思います。(星を-1) しかし内容は同じなので、いきいきとした講義の面白さはかわりません。パラパラとページを捲ってみて、講義の進め方の勉強になるなあと改めて思います。
本DVDは、リーマン予想という数学の難問を解こうとチャレンジする数学者たちのドキュメンタリーです。地上波で約50分で放送された番組を見ましたが、今回約90分の完全版DVD発売されましたので購入しました。
リーマン予想とは、素数(1とそれ自身の数でしか割り切れない数=2,3,5,7,11,13.....)とは一体何か、という数学の根源に関わる最難関の問題です。数学や素数など、一般人には全く関係ないことと思われますが、現在では素数はクレジットカードやパソコンのパスワードの暗唱番号などに使われています。もし素数が解明されてしまうと人類は素数以外のものを使わなければならず、人類は数学的に次の次元に入らなくてはならないということです。
このリーマン予想の解答を求め、世界中の何人もの天才数学者が大昔からチャレンジしています。現在80才近い老数学者も長年単独でこの問題に取り組んでいます。そのあまりの難問のため特に20世紀から入ってからの数学者たちは、ある者は廃人のようになったり、またある者は人生が挫折しています。リーマン予想のために、人生が変ってしまった数学者自身やその回りの仲間やライバルの数学者たちをインタビューを通してこのドキュメンタリーは追っていきます。
本番組は、むずかしい数学の問題もていねいなナレーションやCGやなどを多用し、数学や数字が苦手な人にも大変わかりやすく作ってあります。CGや海外ロケなどすごくお金が掛かっています。ダイジェスト的だった地上波版約50分よりもこの完全版は非常によく編集され映画のような見応えがありました。繰り返し見るのにチャプターもわかりやすくていいですね。
ゲームなどのアプリケーションを開発しているプログラマ向けに、基本的な数学と物理を解説すると共に、それをプログラミングに応用できるように書かれた本。個人的には、この程度の数学・物理もわからない人がゲームプログラミングもないだろうと思うので、まあすでに知識のあるプログラマが確認に使用するか、ゲームプログラマを目指す学生向けというところだろう。
そういう意味では、学生には薦められる。分厚いので、やりがいもあるだろう。言語はやや特殊だが、読めないようなことはないし、説明も十分なので、教科書としてだけでなく独学用の自習書としても良い。
専門用語の説明に、別の専門用語を使用するということは避けられない。しかし、本CD-ROMの場合、説明文の中で用いられている専門用語のうち、この事典に収録されているものは、リンクにより一発でジャンプできるようになっている。これは、書籍版にはない便利な点で、大幅に検索の労力が軽減される。また、欧州語からの検索も可能であり、英、仏、独のほか、本事典に収録されている用語すべてではないが、ロシア語からの逆検索も可能になっている。書籍版の用語の説明文の中で用いられている数式や化学式、図表関係は、もらさず図版で収録されている。さらに、EPWING規格に準拠しているため、同規格の広辞苑や新英和中辞典などと同じ検索ソフトで併用することができる。
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