「Here I Am」を聴いたことがあって、気になっていて、試聴してみて良かったので購入したCD。通しで聴くと、私好みの中近東系の音と西洋の音が巧くミックスされていて良かった。ノリが良く、気持ちが軽くなる気分も味わった。「Leave」の訴えかけるような歌い方もいいし、「Back to the Beach」の中近東系テイストのノリの良さもいい。
個人的に惜しいな、と思ったのは、特に前半の曲に感じることなのだが、もう少し長い曲として聴きたい、もう少し余韻を残してあるともっといい、と思うところで「ばつん」とラストが切られてしまっている曲が多かった気がすること。あと1分くらい長いと、もっと良かったな…という曲が何曲かある。
ファティ・アキン監督のトルコ音楽を扱った同名映画のサントラです。
ノイ・バウテンのメンバーでもあるアレクサンダー・ハッケが案内役となり、トルコの今昔のオールスターが勢ぞろいしてます。
映画中、ハッケが、それらのアーティストのライブをパソコンに録音しており、それで生まれたのがこのサントラです。時には彼もセッションに参加し、素晴らしいプレイをしています。
ジャンルも様々です。スーフィーとエレクトロニクスを織り交ぜた、Mercan Dede、トルコポップス界に女王として君臨し続けるSezen Aksu、映画俳優としても有名なOrhan Gencebayの男くさいポップス、クルド系で神秘的な演奏と声を聞かせるAynurなどなど、トルコのごった煮感が伝わってくる非常に良いアルバムです。
本当に音だけでも楽しめるアルバムに仕上がっているので、映画を見ていない人にもお勧めです。
日本盤には1曲、ハッケによるリミックスが収められています。
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