少年誌の週刊連載と言うギャグ漫画家にとっての難行を数年続けてきた筆者の残念ながら打ち切りになってしまった作品の完全版です。
少年誌向けですが、黒くてシュールな笑いは大人が読んでも(または大人の方が)面白いです。
シャラポワさんの胸のポッチは私も押したいとは思いますが、とても無理です。園児ならではの荒業だと思いました。
後、オマケ収録の「リアル園児」はギター好きの全ての父親に読んで頂きたい心暖まる話です。
TVブロスを長年愛読しているのですが、番組欄の中表紙(?)部分にいつも掲載されていたので なにげなく読んでおりました。
おおひなたさんのシュールな短編は小気味よく読めるなーと思っていたのですが、途中から様子がおかしくなってまいりまして。 表紙右の博士が、表紙左の主人公、超能力少年アビルにきわどい執着をするようになってきてしまいまして。
博士、肥満だし、加齢臭だし、頭髪もさびしいしな方ですが、その心根に腐った萌え心が揺さぶられます。 「え?私、博士にとき…めいて、る?」アビルに萌えなんざ求めてなかったので、驚くやら、困るやらです。
普通に、シュールギャグ満載の面白い本なのですが、この表紙…、作者さんの遊び心が吉と出るか凶とでるか ちょっと心配です。腐った読者さんが気がついてくれる棚にあればいいのになーと個人的に考えております。
この本は、「実話に基づいたギャグ漫画」であると同時に 「"子ども"というモンスターの攻略本」であり、そして、 「パパが育児に奮闘するサクセス・ストーリー」です。
★失礼を承知で言うと、”意外にも”すげえ面白ぇ!というのが率直な感想です。
というのも、子どもはおろか独身の僕にはこの手の「育児マンガ」は無縁と思っていたのです。 しかし、大好きなおおひなたごう先生の新作です、チェックせざるを得ません。(買うのが遅かったけど)
ところが、いざページをめくってみると、予想に反し「読み進めるのがもったいない」と感じるほど面白い!!
★おおひなた先生の作品は「血まなこ」シリーズから読んできましたが、 超一郎にも、おやつにも、FG虜にも犬さんにも匹敵する、「エイゴウくん」という魅力的なキャラクターがここに誕生したのです。
多少デフォルメはしているのでしょうが、「遊び」に執着するそのひたむきで純粋な姿はとても愛くるしいですね。 他人事だから思い切り笑えるのかもしれませんが(笑)そしてなにより、息子と真正面からぶつかるパパに胸を打たれました。
「子どもあるある」はもちろん、親にとって大変(であろう)「子遊び」といかに真剣かつ楽しく向き合うかを提案する 指南書のような側面も持ち合わせているので、子持ちの方にオススメというのは言うまでもありません。
★ちなみに、1200円弱と多少高めな値段が購入までの決断を遅らせたのですが、 想像以上に本が厚いですし、嬉しい仕掛けが裏表紙に潜んでいます。(はやく使いたい!) 将来、自分に子どもができたとき、この本を再読するのが楽しみです。
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