これはすごいです。 小学生だった私が見てもすごいと思った記憶がいまだに残っているこの映画。 画像を見てしまうと、どうしても古臭さが気になりますが音だけなら大丈夫。 勝手に頭の中で新しい映像に替えて、ひたれます。
CGがあまりに気軽に使われている今日では、こんな映画は簡単に処理できてしまうのかもしれないが、1974年のこの作品には陳腐なCG処理は当然使われていない・・・それだけに迫力は満点。出演者が超豪華でキャラクターが印象深いので焼け死んだり墜落死するシーンはショックも大きい。劇中、パーティ会場で歌われるモウリーン・マクガヴァンの「We May Never Love Like This Again」はアカデミー主題歌賞を受賞している(「ポセイドン・アドベンチャー」でも同じ作曲家・作詞家・歌手による「Morning After」がアカデミーを受賞している)。ジョン・ウィリアムスによるスコアも迫力があり、オープニングのヘリコプター・シーンで流れる「Main Title」は圧巻。エンディングに流れる「An Architect's Dream(邦題「設計者の夢」)にはホロりとさせられる。余談だが、パーティ会場でさりげなく「ポセイドン・アドベンチャー」の主題歌の「Morning After」が流れている事にお気づきでしょうか?(笑)
本作は、超満員の渋谷パンテオンで観た。消防法やら何やらで、今は立ち見そのものが少なくなったが、蒸し暑い場内で1000人以上の観客と共に楽しめたあの時代も良かったなあ・・・。当時は理解できなかったシーンも、ビデオ・LD・DVDの変遷において分かるようになったが、DVDでも画質は良くならなかった(ヘンなトリミングはなくなったが)。そしてブルーレイである。今まで見えなかった暗いシーンも良く分かるし、何より最近撮ったのでは・・・と思わせる高画質が凄い。まさにこれは永久保存版だろう。今では当たり前のハリウッドメジャー共作だが、その始まりは本作である(ディズニーは1940年代からUAやRKOと組んでいたが、対等関係じゃなかった。配給のUA、RKOの方が立場は上)。ワーナーのマックイーンとFOXのニューマンの顔合わせは当時びっくりの組み合わせだった。正確には過去一度だけ共演作があるが、トップスター同士の競演は観ていて楽しい。特にマックイーンのカッコいいこと!。他にもRKO/MGMのスーパースターだったF・アステアやJ・ジョーンズ、W・ホールデン、F・ダナウェイまで物凄い顔ぶれが揃う。1970年代のハリウッドは荒廃し切っていたが、SFやハリウッドで撮影していることも大きなポイントだ。ワーナースタジオは使用せず、20世紀FOXのマリブ屋外スタジオと、センチュリーシティで撮られているが、センチュリーシティといえば本作のオマージュでもある「ダイハード」が撮られた場所だ。そういう関係性も含めて思い出深い一作だ。貴重なメイキングなどが収められた特典映像も必見。当然の5つ星です。
待望の日本語音声は、ワーナーホームビデオのパッケージ写真を見ると、1984年に放映された日テレ版です。 配役は以下の通りです。 ステーブ・マックイーン(宮部昭夫)ポール・ニューマン(井上孝雄)ウイリアム・ホールデン(近藤洋介)フエイ・ダナウェイ(田島令子)ロバート・ボーン(矢島正明)ロバート・ワグナー(城達也)リチャード・チェンバレン(石丸博也)O・J・シンプソン(麦人)フレッド・アステア(中村正)ジェニファー・ジョーンズ(香椎くに子)スーザン・ブレークリー(勝生真沙子) フジで初放送した際のニューマン(川合伸旺)ダナウエイ(平井道子)のフィックス版でないのは残念ですが、このバージョンは、ボーン(小林恭治)でしたし、何故か「グラス・タワー」を「タワー・ビル」、マックイーンの役名「オハラハン」を「オハラ」と訳していたため、日テレ版を支持する人も多いようですね。 イーストウッドの「白い肌の異常な夜」みたいに、TBSの内海マックイーン版も含め、各局で吹替えられた3つのバージョンが収録されていたら最高なのですが(笑)
待望の日本語音声は、ワーナーホームビデオのパッケージ写真を見ると、1984年に放映された日テレ版です。 配役は以下の通りです。 ステーブ・マックイーン(宮部昭夫)ポール・ニューマン(井上孝雄)ウイリアム・ホールデン(近藤洋介)フエイ・ダナウェイ(田島令子)ロバート・ボーン(矢島正明)ロバート・ワグナー(城達也)リチャード・チェンバレン(石丸博也)O・J・シンプソン(麦人)フレッド・アステア(中村正)ジェニファー・ジョーンズ(香椎くに子)スーザン・ブレークリー(勝生真沙子) フジで初放送した際のニューマン(川合伸旺)ダナウエイ(平井道子)のフィックス版でないのは残念ですが、このバージョンは、ボーン(小林恭治)でしたし、何故か「グラス・タワー」を「タワー・ビル」、マックイーンの役名「オハラハン」を「オハラ」と訳していたため、日テレ版を支持する人も多いようですね。 イーストウッドの「白い肌の異常な夜」みたいに、TBSの内海マックイーン版も含め、各局で吹替えられた3つのバージョンが収録されていたら最高なのですが(笑)
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