巻数表示のあった頃の知世は戦う小学生でした。父子家庭であること、少数者であることを含め、知世と知世の周りの日常の中でささやかに戦い続ける人々が描かれる機会がそれなりにあったように思います。「Papa told me」がヤングユーコミックスからクイーンズコミックスに変わってほのぼのする話の比率がうんと高くなった印象でしたが、今回マーガレットコミックスCocohana ver.になり、以前の戦う――怒れる知世が戻ってきました。少し穏やかになって、かな? 極端で短絡的なものの見方。榛野なな恵がPTMシリーズを通して戦ってきたものが震災以後にまた目につくようになり、PTM世界の住人たちも再び声をあげざるをえなくなったのかもしれません。 堅いことはほのかに、日常の幸せもたくさん描きつつ。好感の持てる匙加減に続刊が楽しみです。
1巻目からすべて読んでいます。
まず、年月を経てすべてが変わってしまったことを実感しています。もっとも変わったのは知世で、丸顔でややぽっちゃり、年齢も以前より低めで性格も思考もシンプルでやや明るめ、メルヘンチックでのんきになったように思います。服装もややラフでスポーティ、以前のようなシックでファッショナブルな感じは抑え目になったような。それに合わせて周囲のキャラも物語りもすべてがふんわりとソフトになって、絵も線がちょっと太くなってデザイン化されたような。その中で、以前のような不思議なリアルさ、現実とのギャップ、既成概念への抵抗のようなものは薄れて世界はよりハッピーなものに変わったように思います。
といって、それが悪いわけじゃないんです。まだ、違和感ぬぐいきれないけれど。馴れと言うものもあるし、見逃しているものもあるかもしれない。そして、心から期待しています。
続巻も買う予定です。
ストーリーは好きなのですが、知世の顔が丸くて横幅が広くなりすぎではないかと・・・。 昔の絵が、とても好きでした。知世は食べすぎで太ったという裏設定でもあるのでしょうか? 知世の首周りが贅肉に埋もれていて、一度気になると肥満児にしか見えなくなってしまいました。
昔の単行本やポストカード集を読み返してみると、知世は妖精のように可愛らしいく、全体の絵の雰囲気も落ち着いています。
昔の絵を、もっと見たくなり、違うポストカード集か、新たに画集を出版して欲しいと思いました。
やはり絵は重要な要素ですので、昔の絵柄に戻って欲しいです。
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