ロリンズには珍しいピアノレストリオ。ピアノが入らないことで、ロリンズはかえってのびのび演奏している。「チュニジアの夜」「朝日のようにさわやかに」などの名曲は今聴いても新しい。当時、新鋭ドラマーだったエルビン・ジョーンズの演奏も素晴らしい。1957年のモノラル録音で、ニューヨークの有名ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライヴだ。(松本敏之)
レビューをアップされている方の中に、このアルバムは名盤ではない、という人がいますが、人それぞれ、あると思います。ジャズは生きています。1956年6月22日に、マックス・ローチが、ダグ・ワトキンスが、トミー・フラナガンが、ソニー・ロリンズと演奏した、ソニー・ロリンズが、この演奏をした、ということなんです。(関係ないけど、その約1月後、私は東京の蒲田で生まれました。)マイルス・デイヴィスが、ジョン・コルトレーンが、(他にもいっぱいいるけど)、名演奏を残しています。1956年、それは、ジャズにとって、来るべき時が、来たときだったんです。その中でも、ソニー・ロリンズは、技術力もさることながら、暖かい人柄、そして、探究心・ミエを張らない自然体で、その後のジャズを盛り上げて行きます。 言っときますけど、 名盤 ですよ。 ついでに、言っときますけど、ケニー・クラークがモダン・ドラミングの「生みの親」なら、マックス・ローチがモダン・ドラミングの「育ての親」です。このアルバムでドラマーがもし、マックス・ローチでなかったら、名盤にならなかったかも。偶然もジャズが「生きている」証拠だと、思っています。
初めてJAZZを楽しむ人から玄人さんまで楽しむ事ができるアルバムじゃないかな?
思いっきりのイイ、ソニー・ロリンズのプレイが気持ちイイ!
これから、JAZZの楽しさを経験したい人にオススメ。
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