正直を言えば… デジタルリマスターいやリストア版を作製して、劇場公開して、Blu-rayで発売して欲しい名作。
お金を払って映画を観る…というのはこうした作品が値する。 ド派手なCGやアクションのテーマパーク映画ばかりの昨今に嫌気がさしているところ、本作を改めて観なおしてみると 「昔の映画の質の高さ」に心底関心させられる。
邦題の「子鹿物語」と聞くと、「子供向け映画?」と勘違いされますが、 本作は超一級の「家族物語」。
原作は米国作家ローリングスによる児童文学なので、子供にとって「ためになる」物語でもある。
本作はアカデミー撮影賞を受賞していますが、何とも美しも壮大な映像には息をのむ。
監督はアカデミー賞に6度ノミネート(受賞なし)されたクラレンス・ブラウン。 彼はグレタ・ガルボ主演の「肉体と悪魔」やエリザベス・テーラー主演「緑園の天使」など名作を多数製作している私的には「ヒューマンドラマの巨匠」。
主演は「ローマの休日」「アラバマ物語」「紳士同盟」を代表とする書ききれないほどの数々の名作を演じたグレゴリー・ペック。 彼の妻役には「失われた週末」のジェーン・ワイマンと名優揃い。
これだけの名作が…この値段って 価格からも想像がつくように、本品の映像は古いフィルムをそのまま焼いたので、退色しぼやけ気味の画面となっていて寂しい限り…。
昨今の低級な劇場公開映画作品の製作なんか抑えて、古い映画のリバイバルを!!と望みます。
開拓期のきびしい生活と子どもの世界をえがいた映画だ。ジョディは親が殺されて残った小鹿をかわいがるが、やがて鹿は畑の作物を荒らすようになる。そしてみずから銃で撃たなければならなくなる。少年は悲しみを乗り越えて成長していく。父のグレゴリー・ペックの言葉と母のジェーン・ワイマンの愛情は胸をうつ。 ジョディ少年と仲良しのフォッダウィングの語らいは、きびしいとはいえ豊かな自然環境があたえてくれたもの。成人とともに失われる夢のようなひとこまだった。ふたりの少年の演技はすばらしい。 町での買い物やケンカ、クマ追い、農作業や暴風雨等々のシーンが美しい大空を背景にストーリーをいろどる。印象深い作品で見るたびに心があらわれる。
ジョデイのうちはとても貧しく、ペットを飼う余裕が なかった。ペットの子鹿を飼う許可をやっともらった ジョデイだけど、子鹿が成長するにつれて、子鹿に よる農場の被害がひどくなってきた。 愛情と生活、 友人同志にさまれる苦悩、隣人達との対立「らの 心遣い、、、いろいろ人生を考えさせる名作です。
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