有名なバイオリニストのなかでも古澤巌は別格です。日本の誇りだと思います。
まず手元にあるCDの曲目・曲順から 1. 我が母の教えたまえし歌 2. めぐり逢い 3. バークレースクエアのナイチンゲール 4. ニューシネマパラダイス 愛のテーマ 5. グーセフ 6. 煌めきの大地へ 7. シェルブールの雨傘 8. You Raise Me Up 9. 愛の讃歌 10. オリオン 〜運命〜 11. 想いの届く日
前作 Le Grand Amour もそうでしたが、古澤さんの超技巧を 全面に押し出してドヤ顔で奏でるだけの曲は殆どありません。 かと言って間違っても平易な演奏ではなく、さりげなく難しい 音出しで「オトナのユトリ」を存分に感じさせてくれます。
ゲストの皆さんも存分に持ち味を発揮されていて それぞれの 楽曲がまるで紛争のない地球儀のように それぞれの世界感を 紡ぎ上げている一枚に仕上がっています
指名手配には、顔写真はなかったけど、なにやら怪しい兄弟が・・。路地裏にて、手荷物のふたを開けたら、楽しい音があふれてきた。楽しかったです。CDをすりへるほど聴いたのですが、またDVDを見たら、また違う楽しさが、あふれてました。もちろん、音は超一流!楽しいですョ!
古澤巌ファンとして、おそらく東儀さんファンとしても残しておきたい一枚ではないかと思います。 バイオリンと篳篥、笙、それぞれの音が見事に新しい音楽を作りだしていると言った感じ。 二人の相性が合わなければここまで素晴らしい作品にならなかったでしょう。 二人ともとても楽しそうに演奏されています。曲の間の二人の会話がもっと収録されていればということと、 特典映像の東儀さんの楽屋裏の風景、古澤さんの映像が少ないのが少し残念ですが、是非お勧めです。
古澤 巌(Violin)ポール・コレッティ(Viola)フィリップ・ブッシュ(Piano)フランシス・グトン(Cello)の4人は、それぞれが、 すばらしいアーティストで、タイフーンは、その4人のソリストが集まった、すごく贅沢なカルテットだったのです。もうライヴが聴けないのはざんねんですが、タイフーン集大成のこの一枚は、永久保存版です。
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