「太陽に灼かれて」「シベリアの理髪師」に並ぶ、監督の代表作。三つの作品に共通しているのは、衝撃のラスト。なんともいえない悲しみが胸に広がってくる。雄大なロシアの大自然をバックに、陽気で楽しい男、彼を見守る美しい女という設定も同じ。男女は愛し合うのだが、思いがけない出来事により、愛の終わりを迎える。 純粋さが呼ぶ、残酷さや不幸。人物に潜む意外性が愛によって導き出される。 ロシア映画というと彼のほかに知らないが、それにはわけがある。 中国やロシアのような国では、誰でも映画が作れない。それが出来るのは、エリート中のエリートなのだ。よほど才能に恵まれないといけないらしい。 「ミハルコフを大統領に!。」という話も出たそうだ。 ヒロインが「サバチカ」とつぶやくシーンがある。 意味は観てのお楽しみだが、この言葉を聴くと、作品世界への扉が開く。 たぶん、何十年経っても忘れないロシア語だと思う。
この作品はどう見ても、ミハルコフのフェリーニに対するオマージュとしか思えない。温泉地でのゴージャスな白い色の演出、どこかつくりものめいた庭園の、ロシアの風景描写、あちこちに挿入される失笑ネタなどなど。 だからこそ、だからこそ、マストロヤンニなんですよ。そしてマストロヤンニは彼の俳優生命に華開かせてくれたフェリーニを思いつつ、その方法論と美学を最大限に謳いあげるがごとくの演技を見せてくれているみたい。ひとつひとつの表情のなんて豊かなこと!60年代ヌーベルヴァーグの頃とちっとも変わっていないように思えましたわ。 ドラマとしての原作はチェホフの短編小説ですが、こちらの方では男の心理の方に重点がおかれていて、女性の方がいかにも小さく、か弱く描かれています。でも私が一番感動したセリフ「あなたを愛してはいません。でも貞節は守ります。」というきっぱりしたのは原作にはなかった。これは決めどころで2回も使われるセリフなんだけどなあ。女性キャラはミハルコフの創作に近いのかもしれません。そしてその女がただ独り愛したはずのマストロヤンニは彼女を裏切った。哀しい現実の空回りがほんっとうに綺麗な光景の中で綴られていくのです。必見!!
ミハルコフ監督が撮ったこのイタリアとの共同作品は、とにかく他を寄せ付けない美しさ・切なさ・哀しさ・温かさに満ち溢れています。主演にマストロヤンニ。60歳を超えて、彼の本当の魅力が発揮されたのではないでしょうか。とにかく、マストロヤンニの一人芝居とも言える悲喜劇が、白に満ち溢れた世界を背景にして展開されます。他の出演者も豪華ではありますが、マストロヤンニは及びません。それだけ、この映画における彼は俳優として輝いていたのです。説明は不要。泣いて笑って・・・。フランシス・レイの見事なスコアとともに、初老の男の愛の物語を見てやってほしいと思います。
まるで2つの作品を同時に楽しんでいるような感じでした。主人公マリーナに波瀾にとんだ人生に感動するとともに、マリーナを通して知られざるソヴィエト社会のすさまじさが分かりました。共産主義国家で、いったい何が行われているのか、この作品から知ることができます。
難しい操作もなく戦闘も激しくないので初心者でも安心して楽しめるゲームだと思います。イラストも可愛いのでモンスターもお気に入りが見つかると思います。大切な人を救う為に魔神を倒すお話ですが物語も主人公も純粋なので優しい気持ちでプレイできると思います。色んなアイテムを合成してオリジナルのモンスターを作れるのも楽しめました。ただ魔神を倒すまでの冒険では色々とイベントが発生するのですが魔神を倒した後も旅を続行すると全くと言っていい程イベントがないので少し寂しかったです。でもエンディングは何種類かあるのでやりこみプレイも可能で私としては面白かったです。ぜひ「黒い瞳のノア」に続き「青い瞳のロア」とか「紅い瞳のリア」とかシリーズで出して欲しいです。
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