中学生の頃からずっと好きな女の子 月日は流れ30歳を目前にしようとも、主人公の心の中で彼女は一番のままだ 奇蹟がこの世にはある気持ちがこの本には充満している その気持ちは、この世界には物理学の教科書にも載っていない強い力がひとつあると、主人公の父が言う台詞に詰まっている。 この力がこの主人公の彼女への思いを支える。 あきらめきれない何かを持つ人でありながら、純粋な主人公 彼の思いは彼女に届くのか?! ロマンティックな気分に浸りた時にどうぞ
映画版と比べ、間延びして退屈だったという評価が多いようですが、 澪が巧に改めて恋をしていく過程が念入りで、こちらの方が説得力が あります。じわじわ染みる哀感も、こっちの方が勝ち。 また、ミムラの母親役は、より母性が強く感じられ、これも好感が 持てた。それに、なんといっても、改めて恋をするなら、獅童さん より成宮君でしょう(と、これは個人的な好み)。 若手二人には危惧がありましたが、意外や健闘。 アラもあげれば数々あれど、けっして映画と比べて劣るものではない。 もう一度DVDで見ても損はないかな、と思います。
このCDの企画を聞いて、世界で一番好きな小説を、世界で一番好きな役者さんが演じてくれるその喜びでいっぱいでした。 何年もずっと大好きな石田彰さんという役者さんに全幅のを信頼をしています。でも、アニメやゲームの世界と、市川拓司さんの世界は違いすぎるのではないか、もし、期待はずれなものができてしまうと、有名な小説だけに石田さんに傷がついてしまうのはないかと発売近づくにつれ不安が募りました。
でも、CD2枚分たっぷり収録されたドラマを聞いて、一番最初に小説を読んだ時と同じくらい感動して、そして泣きました。 映画にもTVドラマにもいいところはたくさんありますが、このCDは十分にそれに肩を並べる素晴らしい出来になっていると思います。市川拓司さんのファンも石田彰さんのファンも安心して聞いて感動してください。「大丈夫、大丈夫」です。
市川さんのファンとして、CDドラマになったこの作品をお勧めします。巧と澪の会話中心の本当に素敵なドラマです。 石田さんのファンとして、中村獅童さんや成宮寛貴さんに十分に肩を並べ、そして、私にとっては最も原作に近い石田さんの巧をお勧めします。いつもの石田さんの役のように頭脳明晰ではない巧を本当に自然に演じていらっしゃいます。 両氏のファンとして胸を張ってお勧めします!!
私には佑司くんと同じ6歳の息子がいます。彼が大きくなったら、きっと一緒にこのCDを聴きたい。それまで、ずっと大事に宝物として取っておきます。
ベストセラーの『いま、会いに行きます』を読んだあとの不思議な感覚。
『世界中が雨だったら』など、うちの子が抱えている問題や、生きづらさと一緒の主人公達。
市川さん自身のパニック障害、ものごとへの感じ方や五感の過敏さ。
人とは違う個性を持った、幼稚園年長の子を育てている母親です。
ドナウィリアムズさんの自閉症だったわたしへを読んで、
生活を楽にするヒントを得たと書かれていますし
あとがきに書かれた
『ぼくは自分の人格が、障害といわれるレベルで人と違っていることを知りました』
ですごく納得しました。
全ての主人公は市川さんの分身なんですね。
家内のリクエストで買って観た。
元来映画は冒険活劇しかみない。そこにもってきてラブストーリーである。
しかも主人公は大学生の若者、こっちは中年のおっさんである。
まったく期待せず、つきあいのつもりでみた。
ところが、この1年でみた映画で、いちばんよかった。
いや、いままで観た映画のなかでも、もっとも好きな映画のひとつかもしれない。
いったいどこがいいのだろう。
確かに緑を基調とした広角映像は美しい。ポートレート写真のような構図もいい。
しかしストーリーらしいストーリーもなければ、季節感もない。時間もない。
怒鳴る人もいない、声をあげて泣く人もいない。
生涯ただ一度のキス、なんてサブタイトルにあるように、性愛もない。
いまどきの若者を主人公に、リアリティのないこと甚だしい。
それでもなぜ、筆者はこの映画が好きなのだろう。
ありえない話なのである。現実感、生活感が全くない。
しかし主人公のふたりにきちんと感情が入っていく。
現実の恋愛はもっと熱くて、もっと激しくて、そしてもっと自己中心的だ。
恋愛は人の優しい気持ちを何倍にもするが、ずるさや醜さをも増幅させる。
しかしこの作品は、恋愛から「人の優しい気持ち」だけを抽出したかった。
そのために、他は捨てた。
まず、恋愛でいちばん素晴らしくて、いちばんの揉め事のタネでもある性愛を除外した。
次に4年も一緒にいればなんやかやとあるから、季節もなくした。時間もなくした。
だからリアリティがない。しかしそのかわりに、もっとも純粋なものが残った。
玉木宏と宮崎あおいが、いい。
人に勧められるかどうかはわからない。
が、この映画が自分のなかにすっとはいってきたことが
筆者にとっていちばんの驚きであった。
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