シンセサイザーが世に出たばかりの70年代、 先駆的にクラシック音楽を題材に聴衆を魅了した富田勲の傑作。 今の時代に、現代仕様の音世界を期待する向きには、当然不満 が出てくるでしょうが、30年前にこの作品を聴いて感動した 筆者のような方には、何物にも代えがたい感慨を感じさせて くれる作品ではないでしょうか。 確かに、音や構成には時代を感じさせるものがあるでしょうが、 この構成の中でのジュピターを改めて聴くにつけ、彼の天賦の 才能とシンセサイザーの融合が織り成す奇跡に感服至極で ございます。 歴史の教科書の1ページを覗き見るように、一度手にされては いかがでしょうか。 筆者としては、彼の作品の中では一番の出来だと思っています。
カラヤンとしては二度目の録音となる<惑星>ですがいや~本当にすごい!火星なんかは特にド迫力の演奏でパワー全快といったところでしょうか?(録音もいいです!) 一時期、このCDと同じ内容のゴールドCDを発売していましたがこちらの普通のグラモフォンのレーベルのほうでも十分すぎる音質だと思いますよ?
やはり、毎年買っているとほとんどが繰り返しの内容になるのが難点です。
若いメータとロスフィルが来日した時聴いたのがホルストの「惑星」でした。大昔の話ですが私にとっては強い印象が今も残っています。最近になってカラヤンやボールトなど様々な「惑星」を聴いてみて、その各々に良さを感じるのですが、この小澤さんの「惑星」は少々驚きました。若いはずの小澤さんが、81年録音のカラヤン・ベルリンフィルの「惑星」に近い解釈をしているように感じたのです。特に火星と木星です。ボストンとベルリンでは響きは違っていて当然です。しかし小澤さんが聴かそうとしている音楽はカラヤンに通じているようです。決して真似ているとは言いません。ウィーンフィルのカラヤンとは違っていますから。私はファンではありませんが、この一枚で小澤さんの演奏を再認識しました。まだ聴かれてない方は聴いてみる価値のある一枚だと思います。廉価版でもありますから。
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