作者である原りょうの、「りょう」という漢字がインターネット上で使えないことはかなり知れ渡ってきたようだ。今の時代、それだけでも印象に残るに違いない。その作者のデビュー作となった本作品は、作者が出版社に郵送で持ち込んだという。その経緯もファンの間ではよく知られている。編集者から連絡が入るまでの間、作者は作品の盗作を心配したらしい。そのため本作品には作者が作者であることを示す暗号が隠されていることも今となってはかなり知られているはずだ。 「渡辺探偵事務所の沢崎です」 主人公の私立探偵沢崎は、年に100回ほどこう言って相手の間違いを正す。沢崎は、姿を隠して久しい所長の渡辺が開いた探偵事務所を一人で維持しているのだ。その渡辺が起こした過去の事件を追い続ける新宿署の錦織警部と清和会の橋爪にとって、沢崎だけが渡辺につながる糸だった。沢崎は彼らを情報源として利用しながら、依頼を受けた事件の真相に迫る。シリーズを通じて変わらない探偵沢崎の型である。 沢崎のデビュー戦は、海部と名乗る男から二十二万円の現金を預ったことから始まった。 失踪した佐伯直樹はカレンダーに渡辺探偵事務所のなと電話番号を書き残していた。そして、その佐伯の行方を追う沢崎の前に過去のある事件が浮かび上がる。 過去の事件の真相は? 海部と名乗る男の正体は? 鮮烈な印象を残すラストシーン。マスコミが伝えた事実には肝心な部分が抜け落ちていた。 自分の足で情報を集め、整理する。その繰り返しによって真実を突き止める沢崎の姿勢は、探偵という職業に徹する機能美を感じさせる。その美しさに魅せられた者はきっと「私が殺した少女」「さらば長き眠り」と続くシリーズを手に取るに違いない。 ハードボイルド、万歳! 沢崎、万歳! そして、原りょう! 新作を待っている!
本作ではショート曲だったので詳細を見てフルで聴くとまた物語を感じる歌ばかり。特典DVDは見応え有り!星4つなのは1曲だけ詳細が無かったのが残念。
原りょう「そして夜は蘇る」を読了。今回で3回目の読了です。やはり主人公、沢崎に心奪われてしまう私なのでした。チャンドラーの直系の物語作家である作者が生み出した、沢崎はやはりチャンドラーが生み出したマーロウと同じように東京の街を歩き回る。卑しい街、新宿を歩き回る。そこには人間模様の襞が2重にも3重にも重なっている事件が横たわっている。沢崎はその襞の一枚一枚を引き剥がし、真相に迫る。襞が全て剥がされた後、人間の悲しみがそこには残っている。
いつも沢崎に教えられる。男の生き方を。私が沢崎になるには、覚悟も経験も、もちろん我慢も足りない。
いまいち面白みに欠けるような気がしました。 もうひとつ奇抜さに欠けるような気がしました。
他の方が、あげられている様に、ソフトとハードのギャップがですね(笑) ニンテンドーDSとかで移植可能であれば、 ソフトをリリースしたら、人気がでるのでは... ユーザー層では、こちらの方が適してると思うんですけど... タッチペンで操作出来るし どうなんでしょうね! う〜ん!
自分のハードも、あとどのくらいもつことか...
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