Mayhemの1stは定番のわりにはDarkthroneやEmperorの傑作とされているアルバム群に比べるとフォロワーのようなバンドがあまり見当たらないと思いませんか?このアルバムは突然変異のようなもので、音楽的にはやや孤立しているのではないかと思っています。音質が悪いといってもノイジーじゃないし、当然シンフォニックでもありません。
Mayhemの1stのよさがわからない人はたいてい他のブラックメタルバンドが持つ魅力を引き合いに出して貶めようとするのですが、それは最初から聴き方を誤っていると思います。それではこのアルバムでの魅力的な点が欠点にしか思えないのも無理はありません。
たとえばドラム。
最近の人気バンドには延々と激速ブラストを続ける化け物ドラマーがいるものも多いですが、Hellhammerの魅力はそのようなブラストビートの苛烈さではありません。Funearl Fogでの不穏なドラミングを聴いてみてください。なかなか味があるでしょう?(この不穏さも音質の悪さのおかげ。)ヴォーカルについても同様のことが言えると思います。最終曲とかやばすぎです。
余談ですがプログレの代名詞といわれるPink Floydも、広いプログレの世界においては実は少数派に位置するスタイルであり、プログレ者といわれる人々は意外とPink Floydは好きでないことが多いです。華麗な演奏や優美な歌声といった要素はPink Floydにはあまりないためだと思われます。しかしPink Floydは演奏面で評価されているわけではないことはご存知の通り。
Mayhemの1stは、Pink Floydと同じく「雰囲気モノ」ととらえるべきなのではないでしょうか。語感が非常に悪いですが。
結成から現在までをナレーションとメンバーが喋ってます。英語の字幕があるんで何となくわかるんですが、ライブのシーンが殆んどなくてガックリです、因みにCDの方はメランコリックなピアノ演奏です
De Mysteriis Dom Sathanasの評価が凄まじく、本アルバムは目立たない立場にありますが、これはこれで味わい深く、素晴らしいアルバムじゃないかな、と思います。DEAD氏在籍時の、唯一の音源ですし。 私としては三曲目と五曲目が特に好きなのですが、全体的に甲乙つけがたい曲が揃ってます。何より、人生を完全に諦めてしまわれたようなDEAD氏の、かすれた最怖ヴォーカルが耳に残ります。音質により更に闇を秘めてしまった演奏もまた、悪魔が降臨してしまわないかと、本気で心配できる程、邪悪です。 ただ、マニア向け、という匂いがどうしても誤魔化せないので、星四つです。シンフォニックな、メロディ重視の音楽が好きな人だと火傷するかも、です。
2000年9月24日、フランス・マルセイユで行われたライヴのDVD。
マイクスタンドに巻きつけてある有刺鉄線。それに腕を食い込ませ、そのままマイクスタンドを持ち上げ流血しながら喚くマニアックの姿は、まさにその名の通り狂人。
でも正直多くの場面では、ステージの上を所在なさげにうろうろしてる印象でした。ごめん(笑) でも、あれだけの壮絶な咆哮が終盤まで全く衰えることがないのは凄い。
ヘルハマーのドラムは相変わらずの鬼神っぷり。もはや異常。早送り映像にしか見えない(笑) それを涼しい顔して息一つ乱さずプレイするあなたはほんとに人間ですか(笑)
選曲も悪くない。そしてほぼ全ての曲が、スタジオ盤より遥かに速くて凄くて邪悪なことになってる。Freezing moonやラストのFrom the dark pastなど初期の曲は特に。
ファイティング・ファンタジーシリーズと和製ゲームブックとは、大分感触が違うものですが、『仮面の破壊者』はFFシリーズの色彩でありながらちょっと和製寄りのゲーム指向です。キーナンバー方式ではないけど。 だからFFシリーズの中ではゲーム的側面では面白い部類に入ると思います。その反面、和製ゲームブックにありがちな、ストーリーと展開がちょっとまわりくどいという欠点ももれなくついてきます。 特に裏切り者を中心とした設定がやや浅く、ヒントは露骨すぎます。まぁ、それくらいでないと年少の読者には難しいでしょうけど。つまりは、そのあからさまなヒントが無ければ裏切り者特定に至るのは困難ということ。書き込み不足ですね。 最後は裏切り者を倒してのエンディングということで、なんかちょっと達成感が少ない気もしますが……全体としてはそれなりに楽しめます。
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