「アイアンスカイ」に乗じての作品です。何も知らずに観たら、大抵の人は戦争物の映画と勘違いするのではないでしょうか? ジャケットの蜘蛛型メカのような物は終盤、10分か15分前でないと出てこないよ。それまではだらだらと続く、いったい何が目的で何をしているのかわからないシーンばかりです。期待して観たら、がっくりする以前に腹が立つかも。
中盤でようやく、UFOから回収した「タイムマシン」らしき装置(異星人のテクノロジーにはとても見えない)でタイムトリップすることがわかりましたけど、ナチスの将校がスパイとしてアメリカ軍の小隊に潜入していたり、何万年前かにタイムトリップしてUFOを発見したと思ったら、ナチスのスパイがそれに乗って逃げるのですね。しかし、異星人のUFOをどうして地球人が操縦出来たのか、理解に苦しみますが、そのへんの突っ込みはやめときましょう。
こうして、ナチスは米軍より先にUFOを手に入れ、そのテクノロジーで"第25帝国"を築き、歴史が変わるというお話なんですが、最初のだらだらとしたところを我慢すれば、そこそこ観れますね。また、いつの日か観ましょう。折角、マイコレクションとして入手したのだから。
ついでにジャケット上部に描かれているシャンデリアみたいな巨大UFOは出てきません。小型のUFOが途中で出てくるだけです。当然、都市部での戦いもなく、ラスト付近で・・・(?)
いや、もう何も言いません。しかも、何か続編がありそうな・・・いや、たぶんないでしょう。 この様なB級が好きで、SF(といっていいのかな?)が好きな方は観てもいいかも・・・?
ナレーションが速水奨で、映像を邪魔しないしっとりとした声がいい。ナレーションモードとBGMモード、字幕有り無しが選べるので、いいテレビ番組が無いけど何か画像を流しておきたいような時には良い。来客が合った時に流しておくと、適度に邪魔せず、行ったことがある場所であれば会話が弾むといった利点がある。 しかし、残念なのがカメラワークがいまいち。アングルにしっかりした切れが足りないのと、発色(空やタイルの青など)が鈍い。この点ではテレビ番組の世界遺産が勝っている。
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