評判通り、ビーチボーイズの全てがわかる1冊です。 著者のライフワークとしての拘りが伝わってきます。 私は読み込むためのもの(マーカーなど入れたいので)と、保存用とで2冊買いましたが、 甥へのプレゼンタ用にもう1冊買おうと思っています。
国内版の二枚組DVDです。 Blu-rayで発売して欲しいところでしたが、国内版Blu-rayの発売は未定のようです。
この二枚組DVDでは、既に発売されていた最新ドキュメンタリーである「Doin It Again」を日本語字幕で見ることが出来ます。 リユニオン後のメンバーが結成当時からを振り返る、98年の「Endless Harmony」のような構成であり、発掘された「Good Vibrations」のレコーディング映像も収録されていて、ファンなら間違いなく楽しめる内容です。 それから、50周年コンサートには何故か収録されていない「Surfin' U.S.A. 」のライブ映像も、別会場での演奏ですが、フルで収録されています。
正直なところ、50周年コンサートの方は輸入版Blu-rayが発売されていますので、そちらの方が高音質かつ高画質だと思われます。 ですので、DVDで所有するメリットはあまり感じられません。 と言いつつ、更に輸入版Blu-rayまでも購入する金銭的な余裕が無い私は、この二枚組DVDで大満足です。
ありふれている言いかただが、美しい。 とても美しい。
BB5名義の作品は駄作と言われた「Summer In Paradise」以来、20年振り。 ブライアン・ウィルスン入りとなれば、「The Beach Boys '85」まで遡る。
各メンバーが曲を持ちよったのかと思ったら、殆どの曲をブライアンが書いていた。 マイク・ラヴ単独作は一曲だけ。(数曲でブライアンと共作しています) アル・ジャディーンもブルース・ジョンストンもヴォーカルに徹する。 いろいろあったろうことは、少しだけ忘れて。
クレジットを見てみると、ジェフリー・フォスケット、ジョー・トーマスといった、 近年のブライアンを支えたメンバーが脇を固める。
振り返れば短かった「あの夏の日」を想いながら、さらりとこの一枚は終わる。
波間に聞こえる雨音は、とても優しい。
この50周年プロジェクトが良い結果で終わることを祈ります。
Good Vibrationsもステレオで収録してくれりゃよかったのにと思います。 Smiley Smile (Stereo & Mono)←のステレオがよい出来だったので。 大体の代表曲に新曲も入って音もいいので、とりあえずビーチボーイズ聴きたいって時にはよいのではないでしょうか。
萩原健太氏渾身のビーチボーイズCD(レコード)ガイドである。デビュー作から最新の「God・Made・The・Radio」までB・Bのオリジナルアルバムは勿論、ベストアルバムからソロアルバムまでを網羅しているコンプリートガイドブックといっていいだろう。しかもすべてカラーで紹介されており、そのジャケットワークも十分に堪能できる憎い仕上がりになっていて、そこに萩原氏の「魂のこもった」というか、「痒いところにも手が届いてる」とでも言うべきか、「マニアック」と言うべきか、「愛にあふれている」と言うべき「解説」が加わり、極上のビーチボーイズバイブルとして完成度の高い「保存版」ガイドとなっている。併せて、このディスクガイドを年代順に読んでいるだけで、ビーチボーイズヒストリーが手に取るように解るという、単なる「CD解説」に留まらない、素晴らしい「作品」になっていると言えよう。何よりデビュー50周年とはいえ、未だに彼らが「現役」であることに驚くと共に賞賛を禁じえないのである。もし、この本に帯でコピーを着けるなら、こんな感じになるのかな?
「萩原健太氏、積年のカタルシス!」
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