思春期専門の精神科医である氏の長年の臨床経験をもとに、人を診るとはどういうことか、平易な言葉で綴った作品である。現代医療で見失いがちな、患者さんを生きている一人の人間として診るという氏の暖かくも毅然たる臨床観がいろいろな角度から述べられている。まさに、素晴らしいの一言につきる。
引用したい部分はたくさんあり、その選択に悩むが、ひとつあげると・・・。
「病気であろうとなかろうと、それぞれの子どもは、喜び、悲しみ、悩み、苦しみながら、この今を生きている。この子どもたちのこころの中に動いているものについてを考え、少しでも理解しようとすることなく、注意欠陥/多動性障害のJ君、広汎性発達障害のKさんと捉え、その症状の中で彼らのすべてを理解しようとすることが、どれだけ子どものこころを傷つけてしまうか、大人は改めて考えなければならないと思う。」(本書192ページ)
こころに響く言葉である。
精神科医や心理療法家、あるいはそれを目指す人にとって必読の書と言えるだろう。私は臨床家として氏の足元にも及ばないが、この書を座右の書として一層臨床に励みたい。
☆5つでは足りない、大げさでなく、歴史に残る名著である。時代が変わっても末永く読み継がれていくだろう。
|
|
|
★人気動画★
ネットで学ぶシナリオ教室「脚本家・徳永友一シナリオ創作講座」
誰もいないからそこを歩く / 中牟田俊男(海援隊)
もしも昨日が選べたら
短時間施術の理学操体/加藤廣直先生のインタビュー
コクーン歌舞伎・三人吉三16
ゲリラ指圧 iby ヨウヘイIt is guerrilla acupressure in the downtown in Hawaii.
太田裕美 名曲メドレー
平成24年9月29日 9回表 秋山 ウエスタンオリックス戦(鳴尾浜)
|
|