ウルトラQ放送後に「ウルトラQ ザ・ムービー」「ウルトラQ ダークファンタジー」と続編を製作リアルタイムで見た世代としては期待をかなり裏切られた感じの内容ですが、この作品WOWOWで放送されたのを見ての感想ですが、フルハイビジョンのこのご時世、怪獣などはなんとなくハリボテの怪獣にしかCG等もきれいですがオリジナル作品等に比較するとちょっと物足りないものの映像のカラーもオリジナルを意識してかトーンも昔風で内容も怪獣以外の話も多く当時を彷彿させる雰囲気や大人が絶得ることができる正当な続編といえる内容です。オープニングはオリジナルと違いますが音楽は同じで昔のファンを喜ばせます。今回もナレーター石坂浩二だったらなあ。ただ第1巻2話でこの価格はどうも........
敗戦後の国民にはいろいろな立場があっただろうし、価値観そのものがでんぐり返しの状態だから、生きていくためにはさまざまな手段や、自分への裏切りもあったのだろうとは、思う。奇麗事ではすまない時代であることも承知の上で読んでみたが。
どうしてもこの姉妹に感情移入ができなかった。彼女たちの生き様は、心のなかの琴線にわずかなりとも触れなかった。
世界中いたるところにいる幼い少女たちの、いつか命を奪うエイズのことを心配するより、餓えた家族のために体を売る、という哀しい明快さにはかける言葉もないのだが、この姉妹の生き様を「痛快」だと言ってしまえない自分がいる。
特攻隊の生き残りの青年の心の闇も葛藤も、届かなかった。
読み方が浅いといわれればそれだけだが、あの時代のたくましさや、闇や、野卑、庶民の智恵も夢も絶望も…この姉妹の理知やたくましさやらとは段違いのレベルではないだろうか。
デビュー以来、第一線で活躍し続ける作家にして、大学教授。
しかも、チャン・ツィイーと二人で雑誌の表紙を飾るほどの、ナイス・ミドルである著者の最新作は
大学の講義をベースに、自身の作家人生の中で習得した「小説作法」を教授する本作。
タイトルのとおり、本書の記述のほとんどが小説の書き方に割かれます。
ですから単純に考えれば、読み手にはあまり関係のない話―
とも思えます。
しかし、たとえば
料理を、直感的な好き嫌いで判断するのではなく、
その善し悪しを吟味しようとするのであれば
料理の作り方や食材についての知識が必要であるのと同じように
小説を深く味わおうとするのであれば
作家がどのような点に留意し、苦悩したのかを知らなくてはいけない。
そうした観点からすると、
本書は作家が最低限留意すべき点―読者が小説を読むときに注意すべき点―
が紹介された、読書作法ABCとも言えます。
個別の記述については、興味深い点が毎ページあり
何度も読み返したくなるのですが、
とりわけ記憶に残ったのは、
筆者の無意識まで読み解くことで、読者と筆者の理想的な関係が築かれる
―という箇所。
そして
(あまり本筋には関係のない)韓流ドラマで記憶喪失が描かれるのは、軍役のメタファーだ
―という指摘。
なるほどなぁと感心しきりです。
小説家を目指す方のみならず
より一歩上級の自覚的な読書をしようとする方に
ぜひとも、ぜひとも読んでいただきたい著作です☆☆
カバーの、うるんだ瞳でこちらを見つめる美女の絵からも察せられるように、かたくるしい文学ではなく、起伏に富んだジェットコースターのような小説です。一気に読みました。 こんな女性いるのかよ、というような絶世の美女が主人公で、彼女がひどい目に遭いながら墜ちていくのですが、悲惨ながらもカラッとしていて、女性の私でも楽しんで読めました。 主人公とかかわる男たちがみんなひと癖あって面白いです。カバーに描かれたイラスト(ヤマザキマリ!)を見ると、主人公の父親は芥川龍之介、その友人花岡は森鴎外、財界の黒幕檀新一は谷崎潤一郎、暴力団組員のヤノケンは三島由紀夫、大学の般若先生は太宰治がモデル? そんな風に考えながら読むのも楽しいです。 主人公がひたすら墜ちていくので、ハッピーエンドじゃなかったらどうしよう、と思いながら読んだのですが……ネタバレしたくないのでこれ以上は書きません。
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