発売日当日に店頭で見かけるも、表紙・裏表紙の瞳があまりにくりっくりでスルーしてたのですが、某ニュースサイトのあおりを見て買ってみたら、本文のほうは見やすく普通に画力の高い印象を受けました。帯紹介文からおバカなえっちぃ系かなーと思ってましたが、ヒロインの心情描写が巧みで、何より「ひよこ形態」の扱い方が上手い。ひよこ→人間化で終わりではなくひよこに戻る場面もあるため、「見た目が人間でもひよこらしさ」が「見た目がひよこでも人間(ヒロイン)らしさ」が垣間見えます。そもそも絵的にひよこをそのままひよことして見る分にも十分に可愛さがあるのですが、その逐一の行動が主人公を思ってのものだと思うともう・・・ッ画力の高さもさることながら、キャラの表情の豊富さも良いし、ひよの献身さとたまの妹キャラっぷりがGJです。
たま日和から約1年半ぶりの著者単行本です。どちらかと言えば、成年雑誌向けのイラストや同人誌で有名な方かもしれません。内容の方はと言うと、帯のあおり文句通り「銃」「忍者」「学園」の3つにつきますね。現代の忍者として銃を扱い、それらの素質あるものを育成する場所「私立久度山学園」。そこで巻き起こる、撃合(シアイ)と呼ばれる決闘を始めとする戦いと、学園モノとしてのドタバタ劇という、わりとテンプレ・・・というか、近年どこかで見たような既視感を覚えます。この作品の最大の押しと言えば「銃」とそれに伴うガンアクションでしょうか。正直私は銃に関する知識はほぼないので、実在のものを出されてもせいぜいベレッタくらいしかピンと来ないのですが、CGを駆使してかなりリアリティのある描写になっています。ただ悲しいかな、カラーはともかく本編=モノクロだと描かれているものの情報量(描き込みの度合い、影の陰影など)に差が出てしまって、銃とその他とでギャップが出てしまっています。銃の特性に基づいたガンアクションは、中々面白みがあって良いのですけれど。もっとも、細かい話を抜きにして絵買いもしくは作者買いであるならばオススメです。キャラは可愛いし、パンチラ・○首描写といったサービスカットも多く、下着やそのレースはびっちり描き込まれてて眼福です。鎖帷子のイメージだと思いますが、アミアミと学生服の融合もどこかセクシーで素敵です。最後にあえて苦言を呈せば、どんな方向性にしろ何かひとつ冒険というか突き抜けた要素があったら良かったのですけれど。「銃」も単に戦いの道具というだけではなく、銃を生かした競技とか・・・まぁ簡単に思いつくものでもないのですが。
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