この映画、主人公の好き嫌いで評価は180度変わると思います。
私には、あの自己中心的で、エゴイスティック、傲慢な女性像は、 とても受け付けられるものではありませんでした。 観ていてお相手役の男性がかわいそうでたまりませんでした。 (亡くなっていった前夫たちも…ありゃキツいよなぁ)
時代、愛、結婚、すべては風と共に去るが、 土地だけは残るというお話も土地も含めて諸行無常ではないかと思いました。 もしかすると民族としての血、DNAを土地に表現させたのかもしれません。
もちろん歴史的名作という意味で重みは十分にある作品です。 映像、スケール、音楽どれも最高に素晴らしいです。 特にあのカラー映像は本当にすばらしく、 ストーリーの好き嫌い関係なく、おなかがいっぱいになる作品でした。
☆今更ながらこれ程までに説明不要な大名画は後にも先にもウィリアム・ワイラー監督&主演オードリー・ヘプバーン名コンビによる永遠不滅のラブストーリー【ローマの休日】と本作【風と共に去りぬ】以外は思い浮かばない。歴史的価値もまさしく世界遺産&国宝級であろう。大袈裟な表現だが、見終わったら深々と最敬礼したい高貴な映画である。したがってコノ『風と共に去りぬ』の前では足を向けて寝られない。アメリカ南部ジョージ州アトランタに住む無名の主婦マーガレット・ミッチェルが約10年がかり!で書きあげた長大な小説を、ディッド・O・セルズニックが巨費を投じて製作。原作は著者の死までの13年間に30ヵ国で800万部を売るという異例の大ベストセラーとなったが、映画もまた233分もの長尺であるにもかかわらず、完成後70以上もたった今日でも世界のどこかで上映されていない日はないといわれる。ジョージ州タラの農園主オハラ一家の長女スカーレット(ビビアン・リーは)、傲慢なまでに華麗な性格と目がさめるような美貌の持ち主だった。多くの青年が言い寄ってくるなか、彼女が恋をするのは大地主・樫の木屋敷の物静かな御曹司アシュレー(レスリー・ハワード)ただ1人。だが彼は、スカーレットとは対照的に、優しく爽やかな従姉メラニー(オリヴィア・デハヴィランド)を妻にえらび、そのショックからスカーレットは妹を愛するメラニーの兄と衝動的に結婚してしまう。折からはじまった南北戦争。アシュレーの出征と夫の戦死。廃人同様の父親にかわり、一族と農園を必死に守る生活の闘い。財力も行動力も兼ね備えた不遜な男レット・バトラー(クラーク・ゲーブル)への愛憎。彼との間にもうけた娘ボニーとメラニーの、相次ぐ不幸な死。波乱の日々を経て、レットはアシュレーへの想いを断ち切れないスカーレッから去っていった。その時はじめて、彼女はレットを愛していた事に気づく…。たくましいレットには、誰もが彼をイメージした大スター、クラーク・ゲーブル。彼こそ〈KING〉の称号に相応しい。アシュレーには貴族的なレスリー・ハワード。メラニーにはまろやかなオリヴィア・デハヴィランド。問題は炎の女性スカーレットだ。有名無名の女優たちが次々と候補にのぼっては消え、2年間にも及ぶスカーレット探しは難航し、いつの間にか国民的関心事になっていた。既にカメラはまわりはじめている。アトランタ炎上のオーブン・セット。その時であった。まもなく名優ローレンス・オリヴィエ夫人になるイギリスの新進女優が姿を現した。憂愁と情熱と、瞬時に表情を変える緑の瞳。激情を秘めたたおやかな美女。しかもアメリカではまったく無名に等しい存在。ビビアン・リーこそ、D・O・セルズニックが求め続けたスカーレットだった。全てを失ってなお高らかに頭をあげ、明日への希望に向かって前進するスカーレットは、華やかで勝ち気で見ようによってはイヤな女だ。だが闘って自ら人生経路を作る、いつの時代にも新しい女性である。そして特異なきらめきをおびた凛々しい美貌のビビアン・リーが、そこに鮮烈な生命を吹き込んだ。装置や衣装は豪華絢爛な贅沢さを極め、当時としては見事な色彩処理がそれを引き立てている。アカデミー賞ではビビアン・リーの主演女優賞は無論、作品賞、監督賞(ビクター・フレミング)、助演女優賞はメイド役のハティー・マクダニエル、など、8部門を大量受賞。黄金期ハリウッドならではの伝説的な超大作であり、時がたてばたつほどゴージャスな神秘性をいっそう増していく最高級の古美術品のような映画史に君臨するのが『風と共に去りぬ』なのだ!☆。
私が高校時代初めて読んだ長編小説です。読む前に想像していたよりもはるかに生々しい内容で、若くして未亡人、再婚、南北戦争、メラニ-、アシュレとの関係において、本心との葛藤など・・・とくに、タラへメラニ-達を連れて帰る場面ではスカーレットの女性としての強さに感動しました。レット・バトラーは私の一番嫌いなタイプの人間です。
映画音楽家三人の指揮による映画音楽のベスト盤。指揮は映画音楽の巨匠のヘンリー・マンシーニが自作曲三曲を指揮。そして大脱走なので有名なエルマー・バーンスタインも自作曲四曲を指揮。それ以外の曲は「ファイナル・カウントダウン」「キングコング2」「ライオンハート」などの音楽を担当した映画音楽家ジョン・スコットの指揮です。演奏は私は存在は知りませんでしたが「ロイヤル・フィルハーモニー・ポップス管弦楽団」。このCDの解説書によればロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(こちらはさすがの私も知っていました)が母体となって生まれたポップスオーケストラだそうです。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団イギリスの名門オーケストラでたしかイギリス三大オーケストラの中にも入っているオーケストラ。ロイヤル・フィルが母体となっているので音色もかなりのものです。そして選曲も超が付くほど有名な映画音楽がほとんどです。解説も廉価CDですが一曲一曲にそんなには長くは無いものの要点は抑えた解説です。この廉価価格で映画音楽のCDがきちっとした演奏で出ることはあまり無いと思いますし演奏も私は満足いくレベルで星五つにしました。
ご存知、「風と共に去りぬ」の続編です。 前作のレッド役のクラーク・ゲーブルも素敵でしたが、今回の ティモシー・ダルトンのハンサムな姿にくらくらしてしまいました。 スカーレット役のジョアンヌ・ウォリー=キルマーはちょっと平凡ですが、 大人になったスカ-レットと考えるとがまんできます。 激しい恋愛の闘争の果てにお互いを理解し、静かな愛情に変わっていく様が よく理解できます。(そのきっかけとなる事件はちょっと怖いですが)
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