荘厳なイントロに続く2.のリフでメタラーならばすぐに気に入ってしまうだろう。キーボードとギターの絡みが特長でもあるため、全体的にクラシカルな雰囲気があるものの、9.ではデス・ヴォイスを使っていたりしてワンパターンになってはいない。バラード10.の出来もいい。 しかし、日本人にとって一番の注目は11.では?この曲はアニメ「聖闘士星矢」の主題歌のカヴァー。個人的にはオリジナル版よりも気に入っている。本編だけでなく、ボーナストラックまで楽しめるアルバムと言えると思う。
イタリアのメロディックメタルバンド、ハイロードの6th。2009作 これが6作目で、キャリア的にはすでに中堅バンドといってもよいのだが、 いまだに決定打が出ない…アニソンのカヴァーの方が有名なバンド。 本作もどっしりとした正統派の楽曲に、キャッチーなメロディを乗せ、 シンセによる巧みなアレンジとともに質の高いサウンドを聴かせる。 いくぶんプログレメタル的な質感もあったりして、演奏面での実力もすいぶん上がり、 DGMあたりとなら戦えるレベルに来ているといっていいのだが、ただ、やはり… これだという決定的な曲なりメロディがないので、中の上どまりの印象はぬぐえず。 お待ちかね、今作のアニソンは“残酷な天使のテーゼ”で、やはり一番盛り上がる。
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