特に第一章「メディア環境の中の子ども文化」では、現代の子どもの変化を読み解く鍵として、メディアに焦点をあてている。1960年代初めの「鉄腕アトム」から始まる子どもをターゲットにしたテレビアニメ、1985年のテレビゲーム、そしてディズニーランドと、「演技性」をキーワードとした一連の流れには納得させられた。メディアによる子どもの心と体の二元化、そしてメディアの多様化に伴う子どもの孤立化、このような状況の中で、子どもの共生のために学校教育ができることはあるのだろうかと、考えさせられた。
御案内させていただきます。コンセプトは「さわやかさん」。ひたすらクリスタルなサウンド構築に徹する。そのへんが「好き嫌いの分かれる部分」だろう。かなりうそっぽいこのような「人工的なブリリアントさ加減」は個人的には大嫌いなパターン。でだ、ボーカリスト自身の表現力はどうかと言えば=それが普通じゃんね。高音部を聞かせる=つまりエアサプライみたいなクリストファークロスみたいなサウンドになるのはいたしかたなかろう。アレンジのあげぞこ効果がなければ「撃沈」しているであろうアルバム。アレンジが「しゃしゃりでてくる頻度がかなり高く」、いったいアレンジを聞かされているのだか歌のほうを聴かされているのだか「わかんなくなることが多い」。参加ギタリストが自己アピールしたいのはよおおおおおくわかるが、果たしてこのボーカリストをうまくプロデュースできているかは「はなはだ疑問」。トトライクなアレンジなど、「手垢のついた」ふるい手法しか展望はなく、このボーカリストでしか表現できない世界はまったく見えず残念。ステレオタイプというわなに見事はまった音楽。差別化が行われておらず、アレンジが「暴走してて目立ち過ぎな典型的なサンプル」。トトと同じような犯罪といえるかも。 つまりは「バックミュージシャンたちによるオーバープロデュースということ」。最後まで聞けません、ごめん。 (2点)
|