オムニバス形式で上下巻とも相当なボリュームだが、面白いので長さは感じない。とくに第二部が圧巻。激動の60年代、大学を退学になれば即ヴェトナム行きだがカードゲームがやめられないジレンマ。当時のアメリカの大学生はこんな切羽詰った状況だったのかと思った。 アトランティスは、失われた大陸アトランティスのこと。失われた子供時代、失われた青春時代といった意味。キングはホラーしか書けないと思っている人にとくにお薦め。キングの面目躍如たる感動の秀作です。翻訳も素晴らしいです。
アンソニーと言えば猟奇的なイメージが先入観としてありますが、この映画を観て、やはり名優だなぁと感じさせられました。デヴィッド・モースも長身のいかにもアクション派ですが、この作品を盛り上げる役としては、出演時間は短いものの、心に残る名演をしていると感じました。子役の男女は本当に素晴らしく、母親や周りの人々を、うまく光らせているように思わせていると感じさせるところは、すでに渋い一面を覗かせる名演だと感じました。とにかく一度観ても損はないと思いますよ。ちなみに私は500円で購入しました。ワンコインで心を癒されるなら安いですよね。是非お薦めします。
個人的にもキングのベスト3にも入る傑作で キング流の噛み砕いたファンタジー的要素の入った純文学で深い感銘を受けました 少年時代から大学時代、中年期、晩年までを中編と短編を組み合わせ大団円の一つ作品として終わらせる業はさすが キング作品は人によって当たり外れは大きいと思うし、日本人の感性には合わない冗長なモダンホラー作品もあるけど これは断じて忘れ去られるような作品ではない
原作は短編だそうて、鉄のカーテン時代の日本よりは恵まれたモンタナの未亡人の母と少年時代。中年は何となく同時代がオーバーラップして共感しそう。 かの国であの時代は若干オカルトがかっていて、叙事的な方の「事件」は引っ越してきた特殊な老人と政府の緊張関係として展開する。巷間の人間にはやや無縁な趣はある。 一方、叙情の方はあっさりと滅んでしまった大陸のタイトルと同様に短い子供時代のノスタルジックな友人・異性の出来事である。一寸主人公もハイアーなその道に入りかけたりする。 永遠に続くかと思われた少年時代を生きた覚えがある中年には特に、最後の章で殊にほろ苦い味わいが残るかもしれない、原作者の作風通りの一味違う掌篇。
今さっきテレビでやってたのを観た感想。スティーブンキングはやっぱSF作品よりも人間的な作品のほうが面白い。彼の作品の多くに少年時代のシーンが描かれてるのは自分の少年時代の思い出に憧れてるからかな。 この映画の雰囲気はとても心地よい。ガールフレンドのキャロルが可愛い。僕の少年時代にもあんな娘がいたらなぁと少し嫉妬した。お母さんは最悪。密告は許せない。
|