若かりし時のマーロン・ブランド(撮影当時33歳)がいいですね。
日本人への差別・偏見という重いテーマであるにも関わらず、彼のある意味で無邪気で軽妙な語り口と演技が、重くなりがちな映画に適度な
息抜きと絶妙なスパイスを与えています。ナンシー梅木演じるKatsumiも、どこか可愛らしくしかもユーモラスで好感が持てました。
ただし、さすがに当時の日本人女性だけあって、現代に生きる私から見ると思わず目を背けて苦笑いしたくなるような歯の浮くような台詞と、不自然で"ネットリ"したしゃべり方や(当時の映画ではそれが自然(というか主流?)だったんでしょうから仕方ないですけどね)、ひたすら献身的にアメリカ軍人にこれでもかと言わんばかりに尽くす様子・・・例えば風呂で背中を優〜しく洗ってあげたり食事の世話など、とにかく至れり尽くせり(笑)の様子が見ていて少し痛々しくて辛かったですが、当時の日本人女性の気質みたいなのが伝わってきて大変興味深かったです。
もちろんハリウッド映画なので、景色であれ女性であれ日本の美しい部分だけが強調して描かれているのでその辺は割り切って観るしかないと思います。また撮影は神戸、大阪、嵐山などで行われたそうですが、1950年代の当時の人々の様子や風景も見物です。
肝心のストーリーもとても良く出来ていて、一見の価値あります。
ジョーちゃんが書いてる作品はまあまあなのですが、他のメンバーの作品は前作に較べ全然元気がない感じの作品が多くラストアルバムにしては出来がいまひとつ。しかしコレクションには必須アイテムといえるでしょう。ところでソロアルバム第一弾のリマスター盤も早く聴きたいですね。レコード大賞企画賞を取ったgood timesシリーズの再発売も期待したいですね。
音質、楽曲としての仕上がり、完成度はスタジオ録音にかないませんが、実際にコンサート会場でも見られない氏の演奏中の表情をみることができます。何枚か入手できる在りし日の氏の映像記録から私は音楽とともに生きた本物の人生というものをじっくり感じいるのです。
映画の公開時にLP2枚組で買いました。本当に大好きで随分と聴きこみましたし、CD化されて喜んで買いました。が…未収録曲が4曲もあるのは何故ですかぁー!?ラーメタル星のテーマとか、大好きだったのに…それだけが悔やまれてなりません。
この映画の日本イメージが、正しくないというような定番の批判は、もうそろそろやめにして、異文化理解に誤解はつきもの、ということを学習するための教材として鑑賞したい。 そもそも日本人自身が、観光する外国人向けに「ニッポン」を演出していることを批判せずに、このような映画を一方的に批判することはできないだろう。 「松林歌劇団」がでてくるのにも、注目したい。
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