夭折した芥川賞小説家、野呂邦暢の残された作品を漁っているうちに本文庫に出逢った。みすず書房でも近年、文体変化後の連作短編集「愛のデッサン」なんたらというのが復刊されたが、野呂邦暢は美文体で書こうが、下手な(?)日本語で書こうが、とにかく不器用な実直さが肌に感じられてくる稀有な日本語作家である。とくに近年、松浦寿輝とか堀江幸なんとかなどの芥川賞小説家の小器用な美文体で、うわすべりする、ふわふわしたソフト・ビニール人形のような無内容の小説やエッセイを読まされると、野呂邦暢の不器用だが、作家の奥深いところから醸成される人生の鉛色の重みが心地良い。松浦とか堀江とかは頭が良いからベルコンベア式に小綺麗な文章を量産するのだが、そこになんら魂の問題がこめられていないのがスケスケ。もっとも連中には魂の問題などはなから眼中にないのだが、文学はヌーヴォーロマンやベケットやジョイスでも人間の魂の問題に拘泥してきた歴史を考えると、その問題をはなから埒外とする最近の浮かれ女のような、なよなよとした文学者どもは、10年後にはとっくに文学史から姿を消しているだろう。野呂邦暢のように没後何10年もたって蘇ってくることなど断じてない。
野呂邦暢は3冊のエッセイ集を出版している。このうち「小さな町にて」が最高傑作で、特に諫早・京都・東京で過ごした青春時代のエッセイがすばらしい。編者の好みなのだろうが、「夕暮れの緑の光」にはそれほど収録されていないのが残念だ。本書を読んで感銘を受けた人は、古書価格はあまりにも高いが「小さな町にて」もぜひ読んでほしい。もちろん、本書も野呂邦暢の小説世界を理解するうえで有益な選択をしており、編者に敬意を表したい。しかし、3冊のエッセイ集に含まれていないすばらしいエッセイもあるのに、それらが含まれていないのは残念だった。
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