運命じゃない人 [DVD]
友人に強く薦められ、映画館で見て…
ツボに入った作品。
序盤は「?」どうしてこの作品がいいんだ?
低予算作品だからユルくない?
……って思って、しばらく我慢して見続けたら……
あーーーーっ!
そうだったのかぁーーーっ!
と、もう一度じっくり見たくなる作りなのです(笑)
登場してくるキャラクター達それぞれの視点が実に巧みに交差してる!
2度じゃなく、3度観たくなる作品だと思います。
【映像特典】
DVDならではの映像特典は、この作品にハマッた方には堪らないオマケだ。
ただ、あえて言わせてもらうと……
インタビューの各役者さんの音量が小さ過ぎ〜っ!
音を大きくしてたら普通の時の音が大きくてビックリしたも〜ん(汗)
↑
この1点だけ減点です(笑)
TOMORROW 明日 [DVD]
この年、井上光晴原作のこの話をテレビと映画で同時に映像化されました。
原爆投下の前日の長崎の人々のお話です。
内容は良く似ていますが、話のトーンは対照的です。
映画は戦時下の日常を淡々と描き、そこには希望も明るさもありません。
一方テレビドラマの方は、戦時下の統制された中でも人々は明日への希望を抱いており、明るい展開で話が進みます。
そしてどちらが好みかと言えば、先に見たということもあってテレビドラマの方が好きでした。
みんなが希望を持ち、底抜けに明るいがために次の日に起こる悲惨な現実が胸に迫ってくるのです。
この人々の笑顔を原爆が奪った。メッセージ的に非常に判りやすかったです。
しかし映画の方も負けず劣らず傑作です。
そしてこの映画を見た後に、原爆投下の後日談にあたる同監督の「父と暮らせば」をご覧になると(ただしこちらは広島の話)、更に胸に迫ると思います。
数多い出演者の中では、気の好い娼婦を演じた伊佐山ひろ子が特に良かったです。
日本史七つの謎 (講談社文庫)
松本清張他、などといってますが彼はあくまで対談者の一人ですので彼の歴史推理を期待して買うとがっかりします。しかし参加者が歴史学者と作家半々という構成は良い。ゴリゴリのアカデミズムでもなく、作家の垂れ流し座談会でもない興味深い読み物になっている。