彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
ミステリーが好きなので、序盤過ぎあたりの伏線からオチは読めてしまい
(ミスリードが強硬で、逆にそれだけは違うと思ってしまうし)
実際その通りでしたが、
この小説はミステリーとして読むべきではないと思うので、そんな事は少しも問題ではないかも知れません。
痺れる純愛小説。
オチには気付きましたが、ラストに読者をこんな気持ちにさせるとは想定外でした。
前半はかなり鬱々としていてダラダラ描写が永遠に続きます…。
しかも、オチはあれなんでしょ ? 早く進んでくれ ! と思いながら読み進めていたのに。
最後にこんな感動があるなんて、びっくりな傑作です。
リング コンプリートBOX [DVD]
◎初代リングを超えるのがなかなかでない
1. 初代リングを、初めて見たときは、夜、トイレにいけない程だった。
2. リング2, らせんは、まあまあという感じだったが、リング0は、このシリーズはもう慣れたはずなのに、仲間由起恵さんの演技は本当に怖いと思った。
3. テレビシリーズの派生作品は、このシリーズのファンとしては楽しめたが、正直ホラーでは無いと思った。
4. リング0 は、ホラーというより、グロかも。
5. 私は、ネットにコロがっている(ほとんどニセモノかもしれないけど)切断写真とかのほうが怖いと思う。ホラーではなくてグロだが。
リング2 [DVD]
この作品には原作といえるものがない分、怖さのオリジナリティが高いです。
大体の方が前作「リング」を見てからこの作品に触れていると思いますが、
だからこそそんなに怖くないと感じるだけで一般的基準ではかなり怖いです。
私は「リング」を見た後でこの作品を見た多数派で、
やっぱりあまり怖くなかったので星評価は4にしました。
実は中谷美紀が井戸から這い上がろうとしているときに貞子が追いかけてきて
『何故、あなただけ助かるの』と言葉を発するのですが、
あの貞子が喋るということで怖さの絶頂からかなり興ざめてしまいました。
さらに松嶋奈々子がある意味自分が殺してしまった実の父親に幻想の中で会った時に
その父親が何を言っているのかが分りづらいです。
こんなにマイナスばかり言っているばかりではありません。
怖く感じさせる映像効果は本当に最高です。
個の続きを見たい気もしますが、貞子の気持ちが落ち着いた今、これで良いんですね。
九月が永遠に続けば (新潮文庫)
話題の沼田まほかる、早速ゲットして読んでみました。
女性作家らしいというと偏見かもしれないが、恋愛がからんできてはいるが
序盤から悪いことが起きそうで、いろんな方向性を想像して読み進めました。
不倫相手、息子のガールフレンド、やたら距離を縮めようとしてくるその父親。別れた元夫の連れ子の美少女。そして秘密ありげなその母親。
いろんなミステリーを読んできた分、いろんな想像をしてしまったけど、期待が大きかったのか
すべて裏切られた。衝撃的な内容も含まれてはいるものの、もっと凄いことをいろいろ想像していただけに、ちょっと肩透かしをくった気分。男からすると、本編に出てくる息子の苦悩は父親の影響ってことは無いと思うし、やっぱり女性向け作品?主婦層が読むと感情移入なのかな。