サルヴァトーレ・アッカルド ランキング!

サルヴァトーレ・アッカルド パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲全集

デュトア、ロンドウンフィルハーモニーをバックにした前録音とは演奏の次元が違い過ぎ、あっけに取られてしまう間にCD3枚聴き終えてしまいました。一聴して、「荒っぽく、雑で下品な演奏。」と得意気に語るクラシック愛好家も居るかとも思われます。イタリア人のソロとオケが真面目にパガニーニを研究し、在るべき音楽語法で語ればこそ、この強烈な演奏になったのではないか。それにしても、このCD、聴けば聴くほどアッカルドという人は謙虚な人だと思います。作曲家や彼が弾く楽器を製作した人に対する深く穏やかな敬意がパガニーニという、技巧偏重に捉えられがちな作品をもう一度楽譜を見直し、音楽的発見をも含め、幅いっぱい広げ目前に展開してくれています。アッカルドとカメラ・イタリアーナの演奏からは、イタリア人の西洋音楽に対する思いの深さと自負を聴き取ることが出来、このCDは正座して聴いてもいいかなと考えてしまいます。 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲全集 関連情報




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