ユーニスが、家政婦として雇われたアッパー・ミドルの裕福なカヴァデイル家一家4人を惨殺したのは<彼女が文盲だった>からである。だがそれだけではない事情あったー。カバーにもそう書いてある。ネタバレではない。ネタはあらかじめバラされている。かつて“静かな恐怖”をここまで戦慄的に描いた小説があっただろうか。人のいい田舎者の女召使いが、石のように無感動に人を殺す様を描いたミステリーがあっただろうか。まさしくレンデル会心の一撃。才女をしてこれ以降、本作を凌ぐプロットは創出しえていないと断言しよう。ミステリー好きならば、必読。ミステリーとして読まなくても、出色。これだけ書いて読まない貴方を気の毒に思う。ぜひとも!お読みなさい!! ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709)) 関連情報
アンドリュー・フレミング監督による異色のミステリー&サイキック・スリラー快作(1987年製作)。<「Bad Dreams」(=悪い夢)、ビデオ邦題「シンシア・悪夢の惨劇」、アメリカ映画>監督:アンドリュー・フレミング。原案:アンドリュー・フレミング、マイケル・ディック、P・J・ペティエット。脚本:アンドリュー・フレミング、スティーヴン・E・デ・スーザ。製作:ゲイル・アン・ハード。撮影:アレクサンダー・グラジンスキー。美術:イヴォ・クリスタンティ。音楽:ジェイ・ファーガソン。編集:ジェフ・フリーマン。特殊メイク:ミッシェル・バーク、キンバリーフェリックス、リチャード・スネル。特殊効果:ロジャー・ジョージ、リーズ・ロマノフ。視覚効果:ブレット・ミクソン、ジョン・ウォーレン、他。出演:ジェニファー・ルービン、ブルース・アボット、リチャード・リンチ、ディーン・キャメロン、ハリス・ユーリン、スーザン・バーンズ、ジョン・スコット・クロウ、エリザベス・デイリー、他。13前のカルト教団による集団自殺から、唯一生き残った女性に降りかかる恐怖を描いた作品。カリスマ教祖ハリス(リチャード・リンチ)が率いるカルト教団が、集団焼身自殺を遂げる。奇跡的に救助された少女シンシア(ジェニファー・ルービン)は、13年間の昏睡状態を経て、意識を取り戻す。彼女はリハビリを兼ねて、ベリスフォード博士(ハリス・ユーリン)の神経精神病科で、担当医カーメン医師(ブルース・アボット)の集団セラピーに参加する事となる。が、自分だけが生き残った事に罪悪感を感じながら、13年前の悪夢に苛まされる。更に死の世界から自分を迎えに来た教祖ハリスの亡霊に取り憑かれ、錯乱状態となる。ハリスは「君が来ないなら、代わりの者を呼ぶ。」と不気味な言葉を放つ。軈てセラピー仲間の患者たちに異変が起こり、一人一人、奇怪な死を遂げていく...。<以下、ネタバレ含む。>主人公の一人称視点が活かされた現実と虚構が交錯するサスペンス・タッチの展開であり、果して教祖の亡霊が祟っているのか、それとも精神の病みから来る妄想性障害なのか、尚且つ怪奇幻想映画としても、観る側を巧みに幻惑させるストーリー構成や演出手法が秀逸だ。プールに浮かぶ溺死体を見つけたシンシアは、ハリスの亡霊の仕業だと思いこんでしまう。更に患者(女性記者)の一人が乗ったエレベーターにハリスの姿を発見、慌てて後を追ったが、直後彼女はビルから転落死してしまった。次々と死んでいく患者たちの光景は悲惨で哀れである。特撮シーンを効果的に使った演出描写が、不気味な旋律(音楽)と共に衝撃感を煽り立てる。「教団は不滅だ」と言い放ち、生前の姿と顔面が爛れた醜悪な姿を交互に変えながら、神出鬼没に出現する奇怪な教祖ハリスを怪演したリチャード・リンチの強烈な存在感が見事。脇を固めるブルース・アボットの好演やハリス・ユーリンのクセモノ演技も物語を盛り上げている。そして、主人公シンシアを熱演したジェニファー・ルービンが、繊細な感情を表現しており、先に撮った「エルム街の悪夢3/惨劇の館」(87)より、綺麗になっている。「エルム街の悪夢3/惨劇の館」と共通する要素は殆ど見られない悪夢ホラーの1本であり、クライマックスから予想外の展開へと畳み掛けるように突き進む良質なB級ホラー映画である。<実は、人道的配慮や倫理観がない「薬物動態に絡む」残忍な人体実験映画なのである。> 悪夢の惨劇 [DVD] 関連情報
あるアクシデントによりジルが訪れることになった旧村で現れた腐った人間、凶暴化する彼らとその存在を隠蔽しようとする人々、ジルに好意的な神父、そして村の謎を調査しようとするジル…。バイオハザード1の前日譚となっているドラマCDですが、原作では英語で喋っているジルが日本語で喋っている上声優の宮村優子が声質的にミスマッチなことと他のキャラがほとんど出ないオリジナル展開なことからバイオとしてみると評価的にはイマイチな印象の作品です。が、バイオ4や5がリリースされた今聞くと評価が変わります。というのも、ストーリーに4以降のブラーガの設定に通じるものがあるからです。閉鎖的な街、謎の教会、人ならざる存在、村長…。設定や役割は一部違うものの後のシリーズの舞台と似ているところも多く、これもまたバイオと楽しむことが出来るでしょう。バイオらしい独特の音の演出が多かったり、部屋を調査している時に資料を見つけて裏の姿を知ったりショットガンの弾薬を手に入れて喜んだりとバイオらしい流れも入っていますが、音関連はちょっとくどく感じるかもしれませんね。効果音だけが流れ続ける探索シーンではゲームを思い出す人も多いでしょう…。以上、初代バイオシリーズの関連商品として比較すると微妙に感じる作品ですが、4や5に将来繋がる話として見方を変えるとなかなか楽しめる異質な作品と言えるでしょう。多くの人に勧められるものではありませんが、この作品が気になった方の購入の助けになれば幸いです。 バイオハザード~マコバヴィレッジの惨劇~ 関連情報
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姪っ子の誕生日プレゼントに購入しました。夜に注文して次の日に届きました。誕生日に間に合って良かったです。ふぁふぁで可愛かったです。 全5種類 ふわふわ ティッシュカバー ぬいぐるみ 犬 羊 SK (ティッシュカバー 羊 茶) 関連情報
惨劇の村五部作の解決編とでも言うべきでしょうか。最初の花咲村からぐっと引き込まれ、続きがでるのが待ち遠しかったこと!往年の横溝正史を思わせる本格推理なのに、横溝作品のようなおどろおどろしさが無く、さらっと読めるところも気に入りました。最近の吉村作品はちょっとおどろおどろな感じがありますが、この五部作は純本格としてお勧めです。 最後の惨劇 (徳間文庫―「惨劇の村」五部作) 関連情報