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栗城史多 弱者の勇気:小さな勇気を積み重ねることで世界は変わる

「強者の勇気」は、見る者の称賛に終わる。「すごいね、あんな凄いことほかの誰もできないよね」「弱者の勇気」は、見る者に共感を呼びおこし、自ら一歩を踏み出す気にさせる。「彼がここまでしてるんだから、オレだって夢に向かって行けるかも」著者、栗城史多氏の夢は、単独、無酸素でエベレストの頂上に登り、そこから生中継で日本の子供たちと会話をすること。そのために、何千万円という登山資金をスポンサーにお願いして集め、重い機材を背負って登る。とても、弱者が挑む夢ではない。彼はその意味で強者だ。が、彼は登頂に失敗を重ねる。失敗しても、しても、しても、しても、あきらめない。凍傷で指の自由を失ったり、登頂失敗続きを罵られたり、資金集めがままならなかったりと、数知れず立ちはだかる壁の乗り越え方の答えなど誰にもわからない。苦しみながら、まどいながら、感覚を研ぎ澄ませて自分で探っていくしかない。そして、いつしか彼の力になっているのは、この困難な夢に共感してくれる多くの人たちの思い。「栗城くんの夢が叶うといいね」「わたしも、自分の夢を追いかけるから、お互い頑張ろう」「人が生きる目的は、目的をもって生きることだ」と言った偉人がいる。目的をもって生きるのがどんなに苦しいことか、どんなに素晴らしいことか、それはどんなことなのか、栗城氏は、ただ素直にここに語っている。この本を、今が困難な時代だと感じている方に、お奨めします。 弱者の勇気:小さな勇気を積み重ねることで世界は変わる 関連情報




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