それでも町は廻っている 15巻 (ヤングキングコミックス)

　今巻は歩鳥たちの修学旅行！「羆嵐」は確かにトラウマ本だけど一般的な高校生は読まないと思うな・・・　読むとクスリと笑えてエネルギーをもらえる反面、自分がこの世界の住人でないことにさびしい気持ちになる不思議な作品だ。悪人が基本的に存在せず、誰一人不幸にはならない落語的な世界。そして男女の問題も深刻になることは一切ない。　そういう意味ではファンタジーであるけれど、描くのは歩鳥の送る高校３年間で時間軸が固定されているから、サザエさんのような予定調和の世界と違ったリアル感がある。また、キャラクターが掘り下げられ、日常生活の描写が優れているから、読んでいてグイグイと引き込まれる。　歩鳥ならば怖いものみたさで『羆嵐』を読むであろうし、糊にこづかいをつぎ込んでしまうユキコにさもありなんと思う。ビビりながらアクションをかける城嶋くんと驚いて取り乱す紺先輩が愛おしい。　いつかは大人になる歩鳥たち。「言葉たらず」の落ちではあったけれど、無邪気な高校時代の終幕と物語の終わりを予見させる最終話にしんみりとさせられた。 それでも町は廻っている 15巻 (ヤングキングコミックス) 関連情報

「それでも町は廻っている」コンパクト・コレクション Blu-ray

アニメ本編も無茶苦茶面白いけど、Blu-rayディスク2枚に全12話を収録したコンパクトパッケージで価格も安くてよかったです。画質もまったく問題なかったです。 「それでも町は廻っている」コンパクト・コレクション Blu-ray 関連情報

石黒正数によるコミック･通称｢それ町｣のアニメ化!下町の商店街にあるメイド喫茶を舞台に､女子高生･嵐山歩鳥の周りで起きる出来事を描く.